ソフトバンク、ARM買収3兆3000億円は円安・株高になる材料

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ソフトバンク、ARMホールディングス買収金額3兆3000億円

ソフトバンクグループ(9984)が英国半導体設計大手のARMホールディングスを3兆3000億円(240億ポンド)で買収すると発表した。ソフトバンク株価は下落、前日の米国株式市場でスプリント株価が下落したことから、投資家からは資源を分散したことが嫌気売り材料視された。

ソフトバンク株急落ARM買収で

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ARMホールディングス=スマートフォン界のインテル

日本ではあまり馴染みの無いARMホールディングスだが、実はものすごい会社である。証券業界の著名人からは「ARMホールディングス=スマートフォン界のインテル」とたとえ話が出るほどだった。

すべての物がインターネットにつながるIoT社会で「データとスマートフォンの親和性は抜群」であり、いまポケモンGOでスマートフォンの電池消費量が早いことが話題になっているが、同社は低消費電力設計が得意分野。世界中のスマートフォンの97%がARM社が設計したチップを採用している。

将来的にはARM社がIoT社会の中心的役割になる可能性が高いのに、どうしてこんなピカピカな会社が買収できたのか驚きだという。

ARMHoldings買収発表

【ソフトバンクIR情報】
当社によるARM買収の提案に関するお知らせ(PDF形式)
ARM買収に係るブリッジローン契約の締結に関するお知らせ(PDF形式)

 

巨額M&Aは為替市場に円安を引き起こす

今回、ARMホールディングス買収金額が3兆3000億円と伝わっている。日本企業が海外企業をM&A(企業買収)する時に、相手国通貨やドル決済を行う。そのため為替市場では、円を英国ポンドに両替して240億ポンド(3兆3000億円)を支払する必要性がある(推測)とみて、「円売り・ポンド買い」すなわち円安に短期的に傾くとみてトレーディングしている傾向がある。

過去の例では、ソフトバンクが1兆7500億円で買収した英国ボーダフォン、約1兆8000億円で買収した米スプリント、NTTドコモ(9437)が米AT&Tワイヤレスに1兆800億円の出資を決めた時も市場の思惑で円安になった経緯がある。

 

ソフトバンク株は買いか売りか?

ARM買収でソフトバンク株が下落したが、これは買いなのか?売りなのか?大型買収なのだからプラス材料じゃないの?と思っている投資家が多いと思う。

2012年10月にソフトバンクがスプリントを買収すると報じられたときは、報道翌日に約17%も株価が下落して驚かされた。市場では巨額企業買収で資金調達にファイナンスを行う可能性を嫌気売り材料視した。

ところが、この報道翌日に突っ込んだところがソフトバンク株の底値となった。為替は円安になって日本株が上昇した過去の歴史をもう一度か?

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