東芝テック売却、東芝債務超過を回避を模索
東芝(6502)が子会社POSシステム大手の東芝テック(6588)株式を売却して、債務超過を回避する方向に入ったと報じられている。1月に観測が流れ報じられたときは東芝テック、東芝病院だったが、株式市場では東芝子会社が全般的に思惑的な売買で値上がりした場面があった。
東芝テックはPOSシステム大手で売上高は約4900億円、当期利益50億円、構造改革の効果で収益改善してきている企業。東芝本体との事業関連性がやや遠く、本社債務回避の策として売却する模様。
一部報道では売却額は1000億円との推測、債務超過が今期1500億円と言われている東芝のそろばんに不足していることから、まだ他の子会社を売却換金するとの思惑が株式市場で流れて売買されている。
ニューフレアテクノロジー(6256)、芝浦メカトロニクス(6590)が大きく値上がり、西芝電機(6591)は小幅高となっている。今後も東芝子会社には思惑めいた売買が続きそうだ。
今週3月14日までに東芝は決算発表をしないと上場廃止の可能性が高まっている。問題となっている米原発事業のウェスチングハウス(WH)を米国連邦破産法11条(チャプター11)が不可避との見方が強まっており、米国政府の債務保証まで広がると日米政府も絡んだ問題に張ってしてしまうことが注目されている。
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