ニコンレンズ交換式カメラ94万台減の310万台
ニコン(7731)が小動き、前日の終値1765円を挟んだ狭いレンジで取引されている。ニコンはデジタルカメラ販売減少が業績低迷を余儀なくされた。しかしニコンには、フラットディスプレイ半導体露光装置という側面も持ってる。
デジタルカメラの販売数が減少傾向にある、スマートフォンのカメラ性能がデジタルカメラ並みにレベルアップしたことで、消費者はコンパクトデジタルカメラを持ち歩かなくなった。
岩井コスモ証券アナリストレポートから引用すると、「(ニコンの)レンズ交換式カメラが310万台(前期比94万台減)、交換式レンズ462万本(同128万本減)、コンパクトデジタルカメラ319万台(同304万台減)と前期比ではいずれも大幅に減少」となっている。ニコンは広告宣伝費を抑えたがデジカメ販売減少を補えなかった。
しかし、ここへきてニコン投資判断を引き上げる証券アナリストが増えている。野村證券はレーティング「BUY」継続、目標株価2182円から1983円に引き下げているが時価を上回っているターゲットプライス。岩井コスモ証券はニコン投資判断を新規「B+」、目標株価1940円でレポートをリリース。CLSAキャピタル証券では、ニコンレーティングを「Sell」から「アンダーパフォーム」へ格上げ、目標株価を1700円から1860円に引き上げ、SMBC日興証券は目標株価を1410円から1930円に引き上げている。
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岩井コスモ証券では、前期は3期ぶりに営業利益が増益に転じ、会社計画を営業利益69億円、経常利益73億円上回る内容で着地。FDP露光装置が好調で大幅増益、販売台数は2016年実績46台が、2017年3月期実績92台に大幅増。
テクニカル面では一目均衡表の先行スパンを脱出、雲の上限を抜けて視界良好となってきている。今までの悲観的な最悪期から抜け出し、今後は半導体、ディスプレイ関連での収益が会社全体の業績をけん引して株価に反映されそうだ。
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