米国FOMCに注目され米国金利上昇タイミングと金利引き上げ率が世界中の投資家に注目されている。米国株上昇牽引役の半導体株、IT関連企業ネットサービスの成長株が急落。
今までグロース株買い推奨が多かった地合いが変化した、証券会社の推奨銘柄も株式市場の相場の変化で銘柄入替が必要になるので、個人投資家は投資情報をこまめにチェックすることをオススメする。
推奨銘柄をTwitterなどSNSで話題トレンドになっている銘柄をよく調べもしないで株式投資するのは危険なことで、個人投資家の投資失敗につながる。証券投資専門家の情報や意見は、アナリストレポート、投資戦略ストラテジストのレポートでかんたんに読むことができます。
銀行株に投資妙味あり
野村證券日本株投資戦略では、米利上げ開始までは「FRBタカ派化」が市場のテーマであり続ける可能性が高く、銀行株に当面投資妙味があると指摘。
中国景気持ち直しが鮮明化するにつれ、セクター戦略の軸が米実質金利から中国景気回復に変化、輸出・加工セクター優位になるとみて、米実質金利上昇はバリューに追い風も、2016年ほどの強さはないと解説。
中小型株の人気度は2002年以来の最低水準、資金フローの逆流余地も縮小しているとみて、当面は大型株優位継続も、年後半は中小型株を再評価するタイミングになると想定。
参考ポートフォリオには、牧野フライス製作所(6135)を新規組み入れ、レノバ(9519)を削除しています。
レノバは千葉県銚子市沖や秋田県由利本荘市沖での洋上風力発電事業者に選定されなかったことで、投資家からレノバ業績見通しに失望売りが出てストップ安になり市場の話題となったばかり。
日本企業2022年業績見通しコンセンサス
野村證券アナリストは株式投資に重要な日本企業業績見通しで、3Q決算は全体で前年比12.6%増収、15.3%営業増益を予想。コンセンサス予想は6.2%増収、7.5%営業増益で保守的なため、3Q実績がコンセンサスを下回る可能性は低いと想定。
前四半期の会社予想リビジョンに対する逆張り戦略に着目し、1Q・2Q共に上方修正された銘柄には注意が必要、2Q決算発表シーズンに下方修正された銘柄に投資妙味があると解説。
野村證券が選ぶ投資妙味のある28銘柄
- 大林組(1802)
- 明治ホールディングス(2269)
- カカクコム(2371)
- アルフレッサホールディングス(2784)
- 東洋水産(2875)
- アステラス製薬(4503)
- 関西ペイント(4613)
- 住友電気工業(5802)
- 栗田工業(6370)
- ダイフク(6383)
- 日本精工(6471)
- ファナック(6954)
- 川崎重工業(7012)
- ホンダ(7267)
- SUBARU(7270)
- 小糸製作所(7276)
- ヤマハ(7951)
- ニフコ(7988)
- 小田急電鉄(9007)
- 京王電鉄(9008)
- JR東海(9022)
- 名古屋鉄道(9048)
- JR九州(9142)
- ANAホールディングス(9202)
- 東京電力ホールディングス(9501)
- 中部電力(9502)
- 中国電力(9504)
- JR東日本(9020)
5つのテーマで投資妙味のある日本企業
東海東京証券による株式見通しでは、日本株市場は米金融引き締めに対する不透明感が残る中、バリュー株(割安株)買い、グロース株(成長株)売りの流れが続くと予想。
2月本決算企業の決算発表は、小売業を中心に冴えないものが目立っているため、景気回復鈍化への警戒感が上値を押さえる可能性には留意が必要としながらも、3月本決算企業の決算発表で供給制約の緩和などによる主要業種の業績拡大見通しが示されれば日本株の支援材料になると解説。
注目銘柄として、バリュー株で財務体質が健全なトヨタ自動車やデンソー、配当利回りで妙味のある三菱UFJフィナンシャル・グループと第一生命ホールディングス、資源価格上昇への備えとして三菱商事、自社株買いを実施している東京海上ホールディングス、感染症対策の保土谷化学などをピックアップしています。
バリュー株で財務体質が健全な
- トヨタ自動車(7203)
- デンソー(6902)
配当利回りで妙味
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
- 第一生命ホールディングス(8750)
資源価格上昇への備え
- 三菱商事(8058)
自社株買いを実施している企業
- 東京海上ホールディングス(8766)
新型コロナウイルス感染症対策
- 保土谷化学工業(4112)
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