富士フイルム、和光純薬工業をTOB1547億円、再生医療シナジー

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富士フイルム、再生医療分野でのシナジー効果を目指す

12月15日午後3時に富士フイルムHD(4901)が記者会見を開き、武田薬品工業(4502)の子会社である和光純薬工業をTOB(株式公開買付け)にて買収すると発表した。買収金額は1547億円で、1株当たり8535円、買い付け期間は2017年2月より開始、4月には子会社化する計画。富士フイルムは今回の買収によりヘルスケア事業の拡大、特に再生医療分野でのシナジー効果を見込んでいる。

和光純薬工業株式会社は1922年(大正11年)設立、武田薬品工業の化学薬品部門を分離し「武田化学薬品株式会社」として発足。2015年度の売上高は794億円、試薬事業(366億円)、化成品事業(167億円)臨床検査事業(260億円)と老舗の企業。

富士フイルム古森重隆CEOは記者会見上で「自社が持つナノテクノロジーや化学技術と、和光純薬工業が持つ試薬・化成品・高機能材の技術を生かし事業を伸ばす」と発言している。買収後の和光純薬の売上目標を2021年度に1000億円超を目指すとしている。

富士フイルムは近年からM&A(企業買収)に積極的で医療・医薬分野では2008年に富山化学工業を1169億円でTOB(公開買付け)にて買収、2014年にはジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの株式を追加取得して子会社化するなど、医薬・再生医療分野に積極的にかつ戦略的にシェア拡大しているようにみえる。

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和光純薬工業を買収による富士フイルムの成長的戦略

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