2024年の日経平均株価予想は来年3月まで3万1000円~3万3000円を中心に

2024年日経平均株価予想 日本株投資戦略

注目銘柄はソニーとトヨタ自動車

大和証券による株式相場見通しでは、決算発表が一巡し、市場の目線は企業業績に向かうと指摘。日米欧株価指数の12ヵ月先予想EPS動向を比較すると、日本株のEPS拡大ペースに勢いがみられているとして、半導体不足の緩和による増産が進んだ自動車や、インバウンド需要回復の恩恵を受ける陸運などの業績が好調と解説。

相対的に堅調な業績が予想される東京市場は投資資金が流入しやすく、先行きは堅調な株価推移が期待できると予想。注目銘柄として、来年以降の業績拡大が期待できるソニーグループ、四半期最高営業利益を出したトヨタ自動車を紹介しています。

2024年の日経平均株価予想

2024年日経平均株価予想

みずほ証券による株式市場の見通しでは、日本株は米国株の影響を大きく受ける状態が継続すると指摘している。

11月の日本株の上昇は海外投資家の先物買い越しが裁定買いを誘い上昇したもので、海外投資家の現物は小幅の買い越しにとどまっていたことに着目。短期筋中心の動きであるだけに、大きな値幅を伴い乱高下し、年初来高値更新後は手仕舞い売りが優勢、高値波乱を経て来週以降は下値模索になると解説。

日経平均株価は来年3月まで31000円~33000円を中心に30000円~34000円のレンジの中で、TOPIXは2200ポイント~2400ポイントを中心に2150ポイント~2450ポイントのレンジの中で短期間の上下を繰り返すと予想しています。

野村證券参考ポートフォリオ銘柄

野村證券による日本株投資戦略では、営業利益率は7月~9月期としては過去最高だと指摘。

企業は輸入コストの低下に対し国内価格の迅速な引き下げには動いていないため、利益率改善効果を享受しているとして、価格設定の柔軟化、デフレ耐性の高まり、値上げに対する発想転換など、従来とは一線を画す新しい動きが見えていると解説。

2024年度、2025年度も増益トレンドを維持するとみて、2024年12月末の日経平均株価を3万8000円と予想。

野村證券参考ポートフォリオからは、アサヒグループホールディングス、小松製作所、TOPPANを削除し、日清製粉、村田製作所、島津製作所を新規採用しています。

12月期決算の好配当銘柄

東海東京証券による株式見通しでは、4月~9月期の決算発表を受けた個別株の物色が概ね一巡、今後2~3ヵ月間は好配当銘柄の資金流入が期待できると指摘。

12月は決算期末を迎える企業も多くあるため、期末の配当狙いの資金流入などが想定されるほか、年が明けると3月期決算企業の年度末の配当狙いの買いが入りやすく、過去の季節性から、12月~2月は配当利回りのファクターリターンが高いと解説。

12月期決算の主な好配当銘柄として、日本たばこ産業、ピジョン、AGC、日本電気硝子、HXホールディングス、ヤマハ発動機、キヤノン、アウトソーシング、ローランド、INPEX、東洋インキ、住友重機、JACリクルートメント、TOYO TIRE、東京建物を紹介しています。

SMBC日興証券の相場見通しと注目株

日本株式見通しでは、 2Q決算発表では約27%の企業が通期営業利益計画を上方修正し、下方修正(約16%)を大きく上回ったと指摘。

市場の目線は今期から来期へ移るとみて、今後は円安トレンド転換の可能性が高い来期以降も業績伸長の見込める銘柄が選好されると解説。

注目銘柄として、日清食品、第一三共、サンリオ、JR東海、共立メンテナンスを紹介しています。

モルガンスタンレー日本株買い米国株はタイミング待ち

米国投資銀行モルガンスタンレー予想のグローバル経済見通しは、経済成長率とインフレ率の低下により、FRBとECBは金融正常化を進めることができるようになると指摘。

資産市場の多くはすでに金融正常化に向けた緩和的な環境を価格に織り込んでいるものの、現行バリュエーションの正当化にはマクロ経済・市場がソフトランディングに成功する必要があるとみて、投資アイデアとして、米国債、投資適格社債の購入を選好、株式は、現時点で日本株を購入し、米国株の購入は好機を待ちたいと提案。ドル相場は高止まりし続けると予想しています。

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