銀行株・金融セクターリサーチ対象の変更
ドイツ証券レーティング情報
・あおぞら銀行(8304)
・セブン銀行(8410)
・アイフル(8515)
・アコム(8572)
ドイツ証券は6月12日付けレポートで、上記4銘柄のカバレッジから除外すると発表した。同証券アナリストチーム編成の変更により、調査対象としないこととなる為に、従来の目標株価・レーティングは無効となる。
同日、りそなホールディングス(8308)のレーティング「HOLD」継続、目標株価710円から700円に引き下げ、三井住友トラストホールディングス(8309)をレーティング「HOLD」継続、目標株価5180円から4430円に引き下げている。
株式市場では2016年11月からのトランプラリーで上昇した「トランプ関連銘柄」と呼ばれ、一番株価パフォーマンスが良かった三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)も最近はアンダーパフォームとなっている。ウォール街が期待するドットフランク法撤廃は、トランプ政権の求心力が弱まり実現が難しい事、あらたに浮上した「ロシアゲート」など問題山積。
米国株式市場ではトランプ相場の象徴銘柄だった、ゴールドマンサックス、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、チャールズ・シュワブなどがアンダーパフォームに転じている。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカのCEOはトレーディン収益が減少すると予想しており、米国長期金利が2.2%では、融資の利ザヤも期待できず株価低迷は当然の如くとなった。こうして、米国発の株価上昇・銘柄選びだっただけに、ゴールドマンサックス、JPモルガンの株価が下落すれば日本株市場でも銀行株が冴えないパフォーマンスとなり、銀行株の行方に期待が低下するのは仕方ないことだろう。
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