北朝鮮有事と為替相場見通し、円高は短期突っ込み
フランス大統領選挙の投票結果が市場コンセンサスのマクロン氏、ルペン氏という結果から欧州リスクオフ。為替市場では1ドル/110円台までドル高に入り、日本株が上昇した。しかし東アジア情勢が晴れず、北朝鮮軍創立記念日が核実験やミサイル発射などの挑発的行動に出るかが地政学的リスクとなっている。大手銀行系ではドル円為替見通しをレポートで紹介している。
参考FXドル円チャート引用元:Yahooファイナンス
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当面は200日移動平均線(108円91銭)を維持しても乱高下する可能性。4月24日に110円台を回復したが上値は限定的との見方。週足抵抗帯の上限(111円39銭)を下回っていると円高圧力が強い、そして200日移動平均線を下回ると107円が下値目処になる。
突発的な事象が発生した場合、ドル円レートは5円前後急落する。過去の例、2016年6月にあったBrexitは106円16銭から99円02銭まで7円14銭の急落。2016年11月にあったトランプ大統領当選のときは、105円16銭から101円20銭まで3円96銭の急落となった。
突発的なことが起きた時のドル円は、5円前後急落して105円を下回り103円前後まで下落。その後には短期で反発するが事態の推移を見守る展開になるという。
2017年のドル円は1月高値118円60銭が今年の高値になり、10月以降に100円に接近するとの予想。テクニカルチャートでは2016年12月の118円66銭、2017年1月の118円60銭でダブルトップを形成。
年後半は米国主要3指数(NYダウ、ナスダック、S&P500)が下落して、ドル円も下落する可能性。10月以降に2016年のドル安値99円02銭と同水準の100円近くまでドル下落する可能性も指摘している。
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