自動車メーカー株式投資戦略
野村證券アナリストは自動車セクターレポートで、新型肺炎(新型コロナウイルス)がサプライチェーンに影響し、中国以外の自動車生産に深刻な影響を与えるリスクは比較的低いと指摘。
一部車種について1~2か月生産が停止する可能性はあるものの、代替ができない部品は殆どないとみて、完成車メーカー、サプライヤーともに工場稼働率が低いケースが多いことから、その後の残業や休日出勤により供給を拡大することは比較的容易と解説。
中国では、新型肺炎発生前から経営が不振だった新興EVメーカーや完成車メーカー、部品メーカーが資金繰りに窮するケースも十分に考えられるとして、その場合には合従連衡が進むと考え、ブランド力で勝り新商品も多く、ディーラーの収益性も高いトヨタ自動車やホンダは更に大きくシェアを伸ばす可能性が高いと予想。個別では、ホンダをトップピックに、トヨタ自動車、SUBARUの順で推奨しています。
商社株投資戦略と参考銘柄
SMBC日興証券商社セクターのレポートでは、仮に現状の資源価格が続く前提の場合、来期にかけて資源事業の前年比収益鈍化は避けられないと指摘。
期初会社計画の資源価格前提を、例年、実勢レートに対してやや保守的に見積もる各社傾向や、非資源の回復の兆しが見えていない現状も加味すると、来期ガイダンスの方向性は慎重なものとならざるを得ないと想定し、今期の一過性損失影響が大きい会社を除くと、前年比横ばい圏からのスタートになると解説。
業種格付け「中立」と伊藤忠商事のトップピックを継続。向こう3ヵ月の短期時間軸では双日に注目しています。
ローカル5G関連銘柄・NECと富士通
東海東京証券による日本株見通しでは、先週5営業日続けて東証1部の値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回るなど、幅広く売りが出ていると指摘。
日経平均24000円接近と期末接近を意識して政策投資株の売りが出やすいことや、先々週まで9週続けて信託銀行が売り越したように、年金など機関投資家が売りを出している可能性が大きいとみて、日本株は新型肺炎問題に過敏で、予想以上に上値が重い状況が続いていると解説。
短期的な状況をあまり気にしない向きには、日経平均株価が23000円台半ばで推移する間に押し目買いを提案。投資アイデアとして「ローカル5G」に注目し、関連銘柄としてNECと富士通をピックアップしています。
参考ローカル5G関連銘柄レポート参考:岡三オンライン証券
https://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/theme/2019/1227/
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