神戸発動機は舶用ディーゼルエンジン事業統合への期待でストップ高

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神戸発動機がストップ高、三菱重工系と事業統合を株価材料に

神戸発動機(6016)が急伸。後場は買い気配スタートし、前日比30円(33.7%)ストップ高水準の119円まで買われている。同社は前週10日引け後に、三菱重工業(7011)、三菱重工の完全子会社の三菱重工舶用機械エンジン(MHI-MME)及び神戸発動機(神発)が、MHI-MME及び神戸発動機の舶用ディーゼルエンジン事業の事業統合に向けた具体的検討を進めることに関する基本合意書を締結したと発表。これを買い手掛かりに翌11日は出来高を伴いストップ高となった。

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3社は12月下旬をめどに事業統合の内容を決定・発表し、17年4月に正式統合する意向。会社側は、舶用ディーゼルエンジン事業の統合スキームは現時点において未定とするも、神発に同事業を集約させることを企図し、統合スキーム及びその他の条件は、今後3社が協議の上決定する予定としている。

きょうの上昇の背景には、3社の関係が従来から神戸発動機がMHI-MMEにライセンス料を常に支払い、またOEM供給を行っていた状況だったことから、今回の事業統合に伴い、神戸発動機が開発から製造・販売まで一気通貫で舶用エンジンを手掛けることになるとみて、同社の利益率が大幅に改善するとの見方などが出ている。

神戸発動機株価は、週初の14日は利益確定売りも出て長い上ヒゲを示現し、前日も続落したものの、単位株数が1000株ながら前日終値が89円と2ケタであるうえに値ごろ感も出て、きょうは短期資金も呼び込み値を飛ばしている。

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