出光興産創業家と昭和シェル合併の話合いに先行き不透明感
出光興産(5019)が急落してスタートとなった、前日比15円安の3505円で寄り付いた直後に始まった急落は瞬間的に175円安の3345円まで下落した。同社の発表した決算内容と昭和シェル石油(5002)との合併についてが手掛かり材料となった模様。
7日引け後に発表した2017年3月期第三四半期決算は、原油価格の上昇で在庫評価が92億円の利益が発生。第3Q純利益は前年同期269億円の赤字から606億円の黒字転換。しかし専門家の間では厳しい見方で「ネガティブ決算」という。
SMBC日興証券アナリストは業種別「石油」の投資評価を「強気」としているが、出光興産個別のレーティングは「2」、目標株価2300円と時価を大きく下回る設定となっている。今回の決算内容に「円高で有機EL事業の収益改善は顕在化せず」とネガティブと分析している。
さらに出光創業家と昭和シェル石油合併の話し合いが今年に入って何度か行われたが、具体的な進展が無かったと発表したことが失望された材料となった模様。
参考スタンダードコースで得られる有力情報
参考出光興産と昭和シェル石油が合併延期、2社の株価が失望売りで大幅安
参考昭和シェルと出光興産、創業家が40万株取得でTOBか経営統合か
参考SMBC日興証券 出光興産レーティング「2」へ格下げ
コメント