郷鉄工所、監理銘柄(確認中)に指定
東京証券取引所は3月30日付けで、東証二部に上場する郷鉄工所(6397)を監理銘柄(確認中)に指定したと公表した。株価は前日比8円安の75円まで下落して東証二部市場の値下がり率ランキング1位となっている。
開示されている資料によると、2016年6月30日の「債務超過の猶予期間入りに関するお知らせ」で平成28年3月期決算で債務超過の状態に入った事で上場廃止に関わる猶予期間に入っているとしたが、債務免除や金融支援による債務免除益が発生する旨の発表をしたが、東証の定める有価証券上場規程施行規程第605条第1項などに関わる審査の申請をしないために監理銘柄(確認中)に指定された。
引用
株式会社郷鉄工所(以下「同社」という。)は、2017年3月29日開催の取締役会において、同社の債権者に対して固定資産・流動資産を譲渡すること及び当該譲渡に係る売却代金と譲渡先からの借入債務を相殺することを決議し、それにより債務免除益が発生する旨の開示を行いました。当該債務免除益の金額を精査した結果、債務の免除の額が直前事業年度の末日における債務の総額の100分の10に相当する額以上となった場合(有価証券上場規程施行規則第601条第6項第3号に定める再建計画の開示を行った場合で、当該再建計画を開示した日の翌日から起算して1か月間の時価総額が10億円以上となるときを除く。)には、同社株式は上場廃止となることから、当取引所は、当該発表をもって、同社株式について上場廃止となるおそれがあると認め、監理銘柄(確認中)に指定します。
引用ここまで 東証ホームページ「監理銘柄(確認中)の指定:(株)郷鉄工所」
監理銘柄解除で株価上昇してたタイミング
郷鉄工所(6397)株価チャート引用元:SBI証券
郷鉄工所は3月8日に東証と名証から「監理銘柄(確認中)の指定解除」を発表して株価急騰していたタイミングだった、わずか3週間程度で再び「監理銘柄(確認中)に指定」されることは株価にネガティブ。上場廃止のおそれがあると会社側の開示情報に記載されているが、今後も監査法人と協議の上で決算作業を行い債務免除の金額等が判明次第、開示するとしている。
参考【無料登録】リアルタイムに最新情報をメールでお届け
参考ビットコイン(仮想通貨)関連銘柄、投資家が注目する11銘柄リスト
参考郷鉄工所(6397)上場廃止猶予期間入り3月1日から
コメント