ビーグリー初値予想は低パフォーマンス
3月17日、東証マザーズ市場にビーグリー(3981)とジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)の2社が新規株式公開する。IPOラッシュが続き上場初日に初値がつかなかったほぼ日(3560)が買付代金の即日徴収となり初値形成となる見込み。IPO関係者からはビーグリー初値予想は公開価格を基準とした1880円を挟んだ狭いレンジ~公開価格割り込む水準での初値形成を予想。
ビーグリーは電子書籍配信コンテンツで「まんが王国」などを運営、スマートフォンアプリを利用したアクティブユーザーは順調に増加しており月額課金とポイント購入の課金システムとなっている。主幹事はSMBC日興証券、引受証券はSBI証券、マネックス証券、SMBCフレンド証券、いちよし証券、エース証券、岩井コスモ証券が参加している。
ビーグリー公開価格は1880円、仮条件1820円~1880円の上限で決定した。公募38万4700株、売出し430万9900株、OA(オーバーアロットメントによる売出し)52万3200株、売出し株放出元がベンチャーキャピタルで約404万株が放出される。IPO投資家からは上場前に投資したベンチャーキャピタルが投資資金を回収するEXIT上場(エグジット上場)と連想される。
マザーズ市場で資金調達公開規模が98億円と大型IPO案件で、公開価格を下回る可能性が十分にある新規上場企業。需給面から重たい印象でセカンダリーも見逃して良さそうな案件。業績面ではコミック電子書籍と成長性が見込まれるものの、3月はIPOが多数あるので敢えて固執することはないだろう。来週のIPO銘柄に資金を振り向ければより良い投資戦略が立てられそうだ。
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