JPモルガン2025年アナリスト・ストラテジストの注目銘柄
JPモルガン証券による2025年の株式市場見通しは、年前半はトランプ2.0政策の不透明感から外需セクターを中心に重石がかかるも、不透明感の後退とともに緩和すると指摘。
国内経済回復が進展する中で政策金利1%への上昇が経済・株式市場にプラス影響をもたらすとみて、企業のROE向上が日本株を持続的成長に向かわせるカタリストになると解説。2025年末目標を日経平均株価43,000円、TOPIX3,000ポイントに設定。
アナリストの注目銘柄
JPモルガン証券アナリストの注目銘柄は、アイシン(7259)、りそなホールディングス(8308)、中外製薬(4519)、東レ(3402)、ソニーグループ(6758)、ライオン(4912)、川崎重工業(7012)、T&Dホールディングス(8795)、朝日インテック(7747)、良品計画(7453)、アドバンテスト(6857)、商船三井(9104)を推奨12銘柄。
ストラテジストのトップピック銘柄
JPモルガン証券ストラテジストのトップピック銘柄は、ソニーグループ(6758)、日立製作所(6501)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、川崎重工業(7012)、三菱重工業(7011)、IHI(7013)、信越化学工業(4063)、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)、ファーストリテイリング(9983)、良品計画(7453)、SGホールディングス(9143)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、T&Dホールディングス(8795)、第一生命ホールディングス(8750)の16銘柄紹介しています。
注目推奨が重複している銘柄
JPモルガン証券のアナリストとストラテジストが注目、ピックアップ銘柄に重複している日本株個別銘柄は強い買い推奨ととらえるポジティブ投資判断の見方が多い。そこで先に挙げた銘柄でアナリスト注目株とストラテジスト注目株、どちらも重複して注目されている銘柄をスクリーニングした。
- ソニーグループ (6758)
- 川崎重工業 (7012)
- アドバンテスト (6857)
- 良品計画 (7453)
- T&Dホールディングス (8795)
SMBC日興相場見通し投資テーマ株
SMBC日興証券の相場見通しは、日米金融政策会合を控え様子見ムードが強まりやすい中、年末年始の休暇前に国内でも商いが閑散となりやすいため、目先の株式市場は盛り上がりに欠け値固めの期間が継続すると指摘している。
トランプリスク銘柄
年初の「トランプリスク」を警戒するなら、ディフェンシブ性を意識した銘柄選定が必要とみて、主な低ベータ銘柄として、熊谷組(1861)、ニチレイ(2871)、花王(4452)、リゾートトラスト(4681)、しまむら(8227)、KDDI(9433)、東宝(9602)をピックアップ。
- 熊谷組(1861)
- ニチレイ(2871)
- 花王(4452)
- リゾートトラスト(4681)
- しまむら(8227)
- KDDI(9433)
- 東宝(9602)
好業績銘柄
業績見通しが切り上がっている銘柄として、古河電気工業(5801)、三和ホールディングス(5929)、ゼンショーホールディングス(7550)、タカラトミー(7867)、東映(9605)をアナリストが選定。
- 古河電気工業(5801)
- 三和ホールディングス(5929)
- ゼンショーホールディングス(7550)
- タカラトミー(7867)
- 東映(9605)
年末商戦関連銘柄
毎年クリスマスシーズン、年末年始時期になると個人や法人の消費動向が活発になります。2024年から2025年は物価上昇とはいえ、物を買う行動や旅行に出かけ観光に消費される期待が大きくなっています。
証券会社や株式市場に関係する投資家は、シーズンストックとして「年末商戦関連銘柄」が投資テーマ株として注目されアナリストは株価上昇を期待する日本株を紹介しています。
- ソニーグループ(6758)
- アシックス(7936)
- 任天堂(7974)
- カプコン(9697)
- ファーストリテイリング(9983)
新NISAの特徴とメリット
新NISAは、年間の非課税投資枠が拡大され、投資の幅が広がります。これにより、より多くの人々が長期的な資産形成を目指しやすくなります。
また、従来のNISAと同様にNISA口座で得られる利益は非課税となるため、税制面での大きなメリットがあります。さらに、投資対象が多様化され、投資の選択肢が増えることで、リスク分散が図りやすくなります。
このように、新NISAは投資家にとって、より柔軟で魅力的な制度として位置づけられています。
NISA関連銘柄
- 大林組(1802)
- 日本たばこ産業(2914)
- 日本特殊陶業(5334)
- 丸井グループ(8252)
- ソフトバンク(9434)
アクティビストが狙う銘柄に増配・自社株買いが急増
ジェフリーズ証券2025年の日本株式投資に関するベストアイデアは、東証改革に端を発したアクティビズムの台頭は、日本のガバナンス政策にレジームチェンジをもたらしつつあると指摘。
2025年投資戦略
配当(増配)や自社株買いが急増、持ち合い解消が加速する一方、デフラグやM&Aがようやく勢いを増していることを勘案し、2025年に向けて産業用エレクトロニクス、ゲーム、インターネット・IT、小売、半導体を選好。
一方で投資を避けたい業種セクターは、FA関連(ファクトリーオートメーション)、化粧品、電子部品、金属、GTC、医療技術を避けることを提案しています。
2025年に投資するベストアイデア銘柄
ジェフリーズ証券2025年のベストアイデア個別株10銘柄を紹介している。33業種区分では、機械、その他製品、医薬品、電気機器、卸売業、サービス業、情報通信業、化学などから株価値上がり期待の個別株を推奨しています。
- 日立製作所(6501)
- 任天堂(7974)
- 三菱重工業(7011)
- 大塚ホールディングス(4578)
- サンリオ(8136)
- ベイカレント(6532)
- GMOペイメントゲートウェイ(3769)
- パーソルホールディングス(2181)
- ライオン(4912)
- ラウンドワン(4680)
日系OEMの自動車生産予想
モルガンスタンレー証券自動車部品セクターのアナリストレポートは、日系OEMの自動車生産は中国、ASEANなどの不振で回復が遅れる見通しで、業界全体の業績・株価の回復は緩慢となると想定。
自動車部品業界投資判断「インライン」
天然ゴムなど原材料高や米国市販タイヤの価格競争が懸念されるタイヤ業界と比べると自動車部品業界は相対的にリスクは少ないとみて、業界投資判断「インライン」を継続。
モルガンスタンレー証券自動車部品セクターのアナリストが選ぶ個別銘柄は、豊田合成(7282)とニフコ(7988)を推奨しています。
アナリストが選ぶ個別銘柄
- 豊田合成(7282)
- ニフコ(7988)
商社株価の今後見通し-大和証券
総合商社セクターのレポートでは、セクター株価は適正水準に回帰し、その後は膠着状態に入っていると指摘。今後の株価は、追加株主還元余地の有無、その水準の持続性が重要とみて、財務体質を考慮すると、各社とも総還元性向を更に高める余地は大きいと解説。
地政学的リスクと米国大統領
イスラエルとイランが直接攻撃し合うなど地政学リスクの更に高まりに加えて、トランプ次期米大統領の政策次第で関税・非関税障壁など世界的なサプライチェーン障害が増大するリスクがあり、総合商社セクターにはプラス材料になると評価。
総合商社セクタースタンス「強気」を継続。注目銘柄として、三井物産(8031)、伊藤忠商事(8001)、丸紅(8002)、三菱商事(8058)を紹介しています。
注目の商社株4社
- 伊藤忠商事(8001)
- 丸紅(8002)
- 三井物産(8031)
- 三菱商事(8058)
モルガンスタンレードラッグストア業界のレポート
ドラッグストア業界のレポートでは、大手各社も利益率改善を伴った成長が難しくなり、2024年春以降株価パフォーマンスは総じて小売セクターを下回ると指摘。
2025年も食品・調剤の売上増に期待するものの、医薬品・化粧品・インバウンド需要のリオープン後の回復に短期的に一服感がでる可能性があるとみて、業界内競争激化、調剤粗利率低下、人件費増など収益性悪化材料は中期的リスク、2025年も課題になると解説。
ドラッグストア業界買い推奨銘柄
2025年のドラッグストアへの投資を考える場合、個別に収益性改善と売上拡大を両立しうる局面か判断する必要があるとみて、個別では、コスモス薬品(3349)をトップピックに、ウエルシアホールディングス(3141)の買い推奨を継続しています。
MS&ADのキャピタル・リターンは非常に魅力的
損保セクターのレポートでは、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)と東京海上ホールディングス(8766)は、オートマーカ価格の調整と利益のフロントローディングにより、来期の持ち合い利益の減少に直面するも、MS&ADのキャピタル・リターンは非常に魅力的と指摘。
第一生命ホールディングス(8750)は、今期の一過性の損失が今後の業績回復の道筋をつける可能性があるとの見方であると解説。
自社株買い予想銘柄
来期は東京海上ホールディングス(8766)が2500億円、SOMPOホールディングス(8630)とMS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)が2000億円、第一生命が1000億円の自社株買いを行うと予想。
個別推奨順位を、SOMPOホールディングス>MS&ADインシュアランスグループホールディングス>東京海上>東京海上ホールディングスの順に設定しています。
自動車メーカー株の投資戦略
2024年12月にホンダと日産自動車が経営統合か!?とサプライズニュースが飛び込んだ。証券会社や経済ニュースの解説では、日産自動車を吸収合併、持ち株会社を設立して傘下にホンダ、日産自動車、三菱自動車が入り世界3位の自動車メーカー誕生か!?と憶測を呼んでいる。
野村證券自動車セクターのアナリストレポートでは、2025年の世界自動車販売台数を前年比2%増と予想。
自動車産業界のリスクは中国関税
アメリカトランプ次期大統領の保護貿易主義は世界自動車各社の収益性にとって目先最大のリスクとみて、メキシコ・カナダ・中国に一律関税が課される場合の米国自動車産業への影響は330億ドルに上ると試算。
トヨタ自動車株をトップピック推奨
向こう1年で相対的に有利な立ち位置にある自動車メーカーは、パワートレイン戦略を柔軟に変更でき、調達先を複数から選ぶことが可能で、販売台数を前年比で増加させることが可能なメーカーと分析。トヨタ自動車(7203)を世界のトップピックとして推奨しています。
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