PERの高いグロース株を避ける銘柄選びへ
東海東京証券は日経平均株価テクニカル分析で25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線が収れんし、8月20日安値を起点とした三角保ち合いでの推移となっていることから、どちらかの方向に明確に抜けた場合は株価のモメンタムが強まる可能性があると指摘。
月次のMACDは高位水準からシグナルを下回り、警戒サインが生じているとして、月足では天井圏で形成されることも多い上ヒゲが多数出現、12ヵ月線が明確に上値抵抗線になってくると下振れリスクが高まりやすい点には留意したいと解説。
外部環境の不透明感やテクニカルの警戒サインを跳ね返し再び30,000円を突破するためには、岸田政権による成長戦略や改革姿勢の強化による海外投資家の上値追いの買いが不可欠と考え、足元に不透明感が残る中では、赤字、財務脆弱、PERが高いグロース銘柄を避け、FRBによる利上げ継続や米長期金利の上昇局面で強さを発揮する大型優良銘柄(クオリティグロース含む)やバリュー株の選好を提案しています。
米国株と日本株チャート新たな上昇波動
SMBC日興証券のテクニカルチャート分析は、米国株の調整が拡大するようだと、日経平均株価も再度昨年2月高値以来のレンジの下限が試されやすいと指摘。
それでも、米国株と違い昨年2月以来の調整が進み、TOPIXコア30は既に右肩上がりの基調へ転じるなど、調整が終わり上向き始めた銘柄も少なくないことに着目。
ダメ押しがあっても26,850円か25,740円までで調整が一巡するとみて、調整が進んだ銘柄は早めに下げ止まり、新たな上昇波動へ移行すると予想しています。
チャート分析「節分天井 彼岸底」
みずほ証券テクニカル分析では、買い戻し以外には海外投資家を含め積極的な買い手は少ないと指摘。個人投資家中心に戻り売りが優勢になりやすいとみて、米国株が下落する局面では海外投資家の先物売りが裁定売りを誘い下落すると解説。
1月の物色は下落局面でも相対的に小型株よりも大型株、グロース株よりもバリュー株、日経平均株価よりもTOPIXが優位になるとみて、2月は比較的大きなリバウンドがあるも、中旬以降は向け下値模索になり、彼岸底形成を想定。
3月から4月頃に日経平均24,000円、TOPIX1,650に接近する場面があると考え、3月下旬頃の安値と4月中旬頃の安値形成後は夏場に向けたリバウンド局面に入ると予想しています。
節分天井・彼岸底とは
株式市場のアノマリー節分天井・彼岸底(せつぶんてんじょう・ひがんぞこ)とは、昔から株式市場関係者や投資家の間で言われている相場格言アノマリーで、2月節分時期に株価上昇ピークとなり3月春分の日辺りのお彼岸に向かって株価下落、底値をつけるという言い伝え。
2022年のお彼岸はいつ?
調べると2022年の彼岸は3月18日(金曜日)から3月24日(木曜日)です。
本当に節分天井 彼岸底になるのか?
相場の言い伝えとはいえ実際に当てはまるのか?確率はどのくらいか?という疑問に感じる方が多いと思います。東海東京証券ホームページから参考になる記載がありましたので引用すると
節分天井・彼岸底(せつぶんてんじょう・ひがんぞこ)
節分天井・彼岸底とは、株式相場の経験則のひとつです。年初から新春相場が始まると、節分の時期である2月上旬に株価がピークをむかえて高値をつけた後、企業の決算が集中する彼岸の3月下旬ころに決算対策のため調整局面になり、しだいに下落して安値になるという古くから意識されている相場の言い伝えです。しかし、実際の検証結果では、節分天井・彼岸底どおりの結果とはならず、規則性も推移されないため、有効ではない格言だといえます。東海東京証券 https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_0585.html
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