日本株~みずほ弱気見通し、SMBC強気見通し
【野村證券】
銀行セクターのレポートでは、7月後半以降低下傾向が続く米国債利回りに連れ安したと指摘。先進国での賃金上昇圧力鈍化が改めて意識されたことに加え、北朝鮮情勢緊迫化や米国の連邦債務上限問題などもグローバルな市場のリスクオフを促したとみて、ハリケーン「ハービー」の米景気への影響やドル円相場が16年11月以来の107円台まで円高が進んだことも、株安・銀行株安につながったと解説。三菱UFJや千葉銀行など過去1年のパフォーマンスがよかった銘柄が特に売り込まれているため、「優良銘柄を押し目買いする機会」とコメントしています。
【SMBC日興】
テクニカルでは、日経平均は4月安値から6月高値の上げ幅50%押しに対応した19274円で下げ止まったと指摘。終値で400円幅を超える反発(19680円超)なら、調整局面は終わり、上昇が再開したことを示唆する最初のシグナルが点ると解説。ドル円は5ヵ月以上もの間、下値支えとなってきたサポートを割れたため、短期的には不安定で戻りが鈍ければさらなるダメ押しの可能性があるとしながらも、106.2円までで底を打つと想定。110.95円を上回るようなら、107.31円底入れした可能性が高まると分析しています。
【みずほ証券】
日経平均のテクニカルでは、自律反発をはさみながら下値模索の動きになると指摘。9月は19600円から19800円が上値抵抗帯になるとみて、SQ値19278.13円を下回っていると19000円割れの可能性があり、戻り売りスタンスが良いと解説。日経平均が18800円、TOPIXが1550ポイントを下回ると本格的な調整局面に入り、18000円に接近するとみて、10月下旬頃に16500円から17000円前後でボトムを形成して年末に向け反発すると予想。9月や10月の安値が18500円程度にとどまると、11月から12月に再び下落する可能性があると分析しています。
【野村證券】
ハム・ソーセージ業界のレポートでは、加工食品事業は製品の差別化が難しいため、高い生産性・コスト競争力の高い収益性、販売面での優位性に繋がると指摘。食肉事業は、ファーム事業による生産利益の取り込みや小回りの利く営業体制などが収益性の差に繋がるものの、利益が畜肉市況に変動しやすい特徴があると解説。個別では、更なる生産改善が見込まれるプリマハムとシナジー創出が見込める伊藤ハム米久を買い推奨しています。
【クレディスイス】
建設セクターのレポートでは、建設会社の事業コストは、17年4月以降は横ばいと指摘。多くの建設会社は、2Q決算で建築事業の通期見通しを上方修正するとみて、長期的な事業環境、事業運営に変更はなく、資本コストを上回る経済的利益を創出できると解説。セクタースタンス「強気」と、大成建設のトップピックを継続しています。
【ゴールドマンサックス】
機械セクターのレポートでは、特に建機・工作機械を有する産業機械系サブセクターは見通しが着実に明るくなっていると指摘。多くの企業で期初計画が保守的だったことや中国を中心に物量上振れが大きいことから、各社の業績上振れと計画増額修正が期待できるとして、サブセクターでは、FAを中心に工作機械関連、建機に強気スタンスを提案。個別では、オークマ、NTN、ファナック、THK、CKD、コマツ、ハーモニック、安川電機を買い推奨しています。
【シティグループ】
医薬品・ヘルスケアセクターの欧州投資家訪問では、業界環境は薬価改定についての質問が多く、多くの投資家がグローバル投資を行っていることから、世界の中で存在感を放つ企業のみが投資対象となっていると指摘。定期的に経営陣が訪問している会社が増えているため、会社に対する理解は極めて深いと解説。製薬企業では、武田薬品、中外製薬、協和発酵キリン、デバイスでは、シスメックス、朝日インテック、バイオでは、JCR、後発品では沢井薬品を推奨しています。
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