テクニカル分析とファンダメンタルズの組み合わせで株式相場の先を読む

チャート分析 テクニカルチャート

2021年8月から10月に日経平均大幅安

みずほ証券テクニカルでは、今週は新規感染者の増加やETF分配金に絡む先物売りへの警戒、海外投資家の売りが下落要因になり、日経平均は建玉が一番多いプットの28000円を伺う動きになると指摘。

上値を切り下げる動きが3月以降続いているため実質的に中長期的な調整局面と位置付け、日経平均株価は6月高値2万9441.3円を下回って推移すると解説。

当面日本株の出遅れを解消させるようなポジティブな材料がないことから米国株と比較して上げ難く下げやすい出遅れ状態は継続、リバウンドはあくまでも自律反発で、7月末頃まで日経平均は2万7500~2万9400円、TOPIXは1880~2000ポイント中心のレンジで乱高下すると予想。

今年も8月から10月頃に年初来高値から比較的大きく下落する可能性があると予想。7月下旬以降、「押し目買いは一旦様子をみた方が良い」との見解を示しています。

ドル建て日経平均と円建て日経平均がデッドクロス

東海東京証券テクニカル分析では、週足のドル建て日経平均、円建て日経平均ともに13週移動平均線が26週移動平均線を上から下回るデッドクロスを形成し、トレンドは悪化していると指摘。

タイミング的に円建てトレンド悪化やETFの決算に伴う分配金捻出売りなどを懸念した国内投資家の短期のショートの勢いがつきやすいものの、ドル建て日経平均が52週移動平均線を下値としながら13週移動平均線や26週移動平均線を逆行して突破する動きとなれば、薄商いの中、国内勢のショートの巻き戻しも含め強い買い圧力がもたらされると解説。

東証マザーズ指数は200日移動平均線が上値抵抗線となっているため、200日移動平均線を上回る動きになるまでは様子見姿勢を提案しています。

夏相場に注意!8月末か9月中旬の下値模索

SMBC日興証券テクニカルでは、日経平均株価は終値で28010円を割り込むと2月高値からの調整が継続している可能性が高まると指摘。

2月からの調整は2,234日サイクルが到来する7月14日前後か、354日サイクルが到来する8月27日前後、2407日サイクル到来の9月17日前後の時間帯まで継続する可能性があると考え、27,448円を下回ると8月末か9月半ば頃までの間に、26,650円か25,540円へ押し戻される可能性があると解説。

それでも、中期的上昇波動の一時的な調整と考え、日経平均株価も調整が一巡した後は再び上昇の勢いが強まり、年末までに2月高値を上回る可能性があると予想。

調整が進んだ東証マザーズ指数は既に底を打った公算が大きく、底割れせずに早めに上昇が再開すると予想しています。

米国株は8月上旬頃まで最高値更新のトレンド

みずほ証券テクニカルでは、累積売買代金などからみても日経平均29000円、TOPIX1990ポイントに接近すると戻り売りが大きく膨らみ上値が抑えられると指摘。

8月上旬頃まで日経平均は27500~29000円、TOPIXは1880~1990ポイント中心のレンジで推移するとみて、8月以降は日経平均27500円、TOPIXは1880ポイントを下放れると解説。

米国株主要3指数は8月上旬頃まで最高更新、25日移動平均線割れを挟むボックス圏で乱高下し、8月から10月にはボックスを下放れると予想しています。

みずほ証券の日経平均株価下値目処

日経平均のテクニカルでは、2月と3月のダブルトップとネックラインから逆算した下値メドは27000円台前半と指摘。信用取引では6ヶ月期日が近く、値幅面と日柄面の双方で売り一巡の可能性もあり、一旦底入れのパターンが浮かんでくると解説。株価が25日線、75日線、200日線を上回れば、調整一巡のサインになると予想しています。

コロナワクチン接種と新規感染者数に注目

コロナワクチン接種率が高い欧米で新規感染者が増加していることは、日本でもワクチン接種率上昇より新規感染者数急増が懸念要因になると指摘。

好業績発表を受けた買い一巡後に反落している銘柄が目立つことは企業業績の先行きに対する不透明感の強さを表しているとして、7月末にかけて日経平均27000円、TOPIX1880ポイント前後まで下落、8月は日経平均27000円、TOPIX1880ポイントを下放れる場面があると予想。

短期自律反発狙い以外の押し目買いは手控え、戻り売りスタンスが有効との見解を示しています。

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