クリントン勝利=株価上昇、トランプ勝利=下落予想の銘柄
Five Thirty Eight 2016 Election Forecast
http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/
11月7日、FBIがクリントンメール問題を訴追しない方針を発表、トランプ候補者の大統領選勝利予想のバロメーターともいえるメキシコペソが急上昇した。為替市場ではドル高が進み一気に1円以上の円安でスタート、東京株式市場は大幅高となった、その流れを引き継ぎ欧州株式市場、米国株式市場も大幅高、マーケット関係者はクリントン勝利を織り込みにリスクオンに傾いた。
大方の予想では、米国大統領選挙はヒラリー・クリントン候補者が優勢、ドナルド・トランプ候補者は劣勢とみられている。どちらの候補者も共通しているのが巨額なインフラ整備投資を行う政策から、株式市場ではインフラ投資関連株が恩恵を受けると予想、クリントン氏が大統領に当選した場合、薬価引き上げが困難になることから医薬品・バイオ関連株には厳しい展開を予想。
【みずほ証券】
トランプリスクのレポートでは、トランプ候補の勝利をメインシナリオに据えてリスク資産を大きく減らしている投資家はほとんどいないため、本当にトランプ候補が勝利したら世界的なリスクオフ取引になり、ボラティリティの上昇を伴って円高&株安が進むと指摘。トランプ候補の経済政策は明らかでない部分が多いうえ、論理構成の矛盾も見られるので、実際に当選した場合の影響は予想しにくいとしながらも、トランプ候補は保護貿易主義で米国製造業を守るという明確な方針があるため、1ドル=100円を割れると予想。トランプ候補勝利で悪影響を受けるセクターとして、自動車、製造業、商社、海運、金融を、恩恵を受けるセクターとして、インフラ関連、防衛関連、内需安定株、不動産を取りあげています。
【SMBC日興】
テクニカルでは、日経平均の調整は8~9月の調整と同幅下げの16810円~16770円か、6月24日の下げと同幅の16160円までで一巡すると指摘。足元の反落が一巡した後は、2月以来のレンジを上抜いて、まずは18000円、年末には19000円まで上昇するとみて、ドル円は102.2円か101.3円までで下値固めを終えて、新たな上昇局面に移行すると解説。NYダウは17390~17680ドルが当面のサポートとみて、17140ドルを割れずに調整が収まれば、調整一巡後は早期に上昇に向かうと予想しています。
【シティグループ】
日本株投資戦略では、株式市場でトランプ・リスクが改めて意識される中、典型的なリスクオフの動きが進んだと指摘。今週は11月8日の米国大統領選の結果に大きく左右されるとみて、クリントン候補勝利の場合、日本株は中期的な上昇トレンドに入る可能性が高いと解説。トランプ候補勝利の場合には、短期的には少なくとも5~10%の株価調整リスクがあると予想しています。
このコーナーの記事は「アナリストレポート拾い読み」コンテンツから抜粋しています。
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