トヨタ(7203)が通期の利益見通しを引き上げ、自社株買い・消却も発表
トヨタ自動車(7203)は8日引け後、17年3月期通期の連結利益予想を上方修正した。売上高は従来予想の26兆円が据え置かれたものの、営業利益は1兆6000億円から1兆7000億円(前期比40.4%減)へ、純利益は1兆4500億円から1兆5500億円(同33.0%減)へ引き上げられた。
最近の業績動向等を踏まえたほか、外国為替相場の変動や収益改善の諸施策の成果などが寄与する。業績予想の前提となる想定為替レートは、通期平均でドル・円が103円、ユーロ・円は114円としている。
同時発表の17年3月期中間期(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.2%減の13兆705億3300万円、営業利益は同29.5%減の1兆1168億6500万円、純利益は同24.8%減の9461億7300万円となった。営業利益の増益要因として、原価改善の努力が2200億円、営業面の努力が2050億円あった。それでも、減益要因として、為替変動の影響が5650億円、諸経費の増加ほかが2250億円、その他の要因が1015億円あったとしている。
併せて、発行済株式総数の1.31%にあたる4000万株、2000億円を上限に自社株買いを実施するとも発表した。取得期間は15日から17年2月14日まで。また、消却前の発行済株式総数の2.21%にあたる7500万株を消却するとも発表した。消却予定日は11月30日。
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