さが美株価は約3倍に急騰、投資ファンド2社が買収合戦
ユニー系の呉服専門店チェーンのさが美買収合戦がヒートアップしてきた。投資ファンドのアスパラントグループが提案したTOB価格(株式公開買付け)1株56円に対して、別の投資ファンドニューホライズンキャピタルが1株70円のTOB価格を提案した。
9月23日、さが美株価終値は77円だったが、ニューホライズンキャピタルがアスパラントグループの提案したTOB価格を25%上回る1株70円が伝わると市場は「TOB合戦、買収合戦」とプレミアム価格を求めて買い人気化した。
さが美株価は2日連続ストップ高を続け、9月28日には一時、206円の高値まで買われた。既にTOB価格の3倍近い水準まで値上がりする異常事態になった、通常であればTOB価格にサヤ寄せして70円程度で落ち着くのが一般的だが、今回は投資ファンド同士の買収合戦が刺激材料となった。
さらに9月30日夜、ニューホライズンキャピタルはさが美の買収価格を1株70円から90円に引き上げると発表した。アスパラントグループが提示しているTOB書かう56円の6割高い水準となり、さが美を巡る買収合戦が2社の投資ファンドで過熱してきた格好となっている。
テクニカル面では説明のつかない過熱感が出ている、ボリンジャーバンドでは2δを突破して5営業日、一目均衡表では基準線、転換線を遥か超えて上に位置する株価だが遅行スパンが下向きに変わった、スローストキャスも出来高移動平均線が5日線、25日線とも下向きにトレンドが変わってきている点は見逃せない指標として株式市場関係者や投資家の間で気にされそうだ。
投資ファンドによるTOB価格引き上げでも時価がそれを上回っており、さが美株価の落ち着き処を探る展開が予想されるのは間違いない。ここからの相場は短期売買が得意な投資家だけが参戦する際どいトレーディング状態が続くだろう。
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