LINEはNY市場で先に上場、7月15日に東証一部へ新規上場
今年最大のIPOとなる、LINE(3938)が2016年7月15日に東京市場で新規上場、前日の7月14日にNY株式市場で1日早く株式公開をする。明日の東京市場では今晩のLINE株価がNY市場でいくらになるかが注目ポイントになる。
LINEは異例のブックビルディング仮条件変更し、公開価格3300円上限となった。東証一部市場へ直接上場することから、大型株として初値は急騰しないという予想も多い。
最終的に全体で公募株数に対して20倍~25倍の需要が集まった。ある調査機関のレポートでは初値予想が、3300円~3800円とされている。公開価格での時価総額は6929億円、公開規模は1328億円。
2013年11月7日にNY株式市場へ株式公開した Twitter は公開価格26ドル、上場初日に73%上昇して終値は44.90ドルだった。
グレーマーケットでは高い値段で取引されているという報道も
7月14日時点で上場前の相対取引で行われるグレーマーケットで、LINE株は3800円程度で取引されているという未確認ながらの情報も流れている。公式市場ではなく、相対取引なので真実の確認しようがないが、ひとつの参考として聞き流すには良いだろう。
東証は10分ごとに切り上がる気配値
買い注文が殺到すれば10分ごとい気配値が上がるという制度になっている。仮に9時40分まで買い気配が続けば気配値は3960円になり、10時には4000円を軽く超える気配値となる。
東証一部へ直接上場という大型IPO案件でありながら、親会社韓国ネイバーは売り出しをせずに1億7500万株を保有したままで、市場に流通する株数が少なく品薄状態だ。
品薄株は初値が高い、かんぽ生命保険
品薄株は人気が高まると、実態を反映せずに異常な高値がつくことがある。昨年、11月に郵政グループ3社が上場した。3社の中で発行済み株数、売り出し株数、市場に流通する株が少なかったのが、かんぽ生命保険(7181)だった。
日本郵政(6178)、ゆうちょ銀行(7182)よりも、かんぽ生命保険が初値が高くなったのは、2社に比べて品薄株だったのが大きな理由。相場環境もあるが、かんぽ生命保険の公開価格は2200円、初値は2929円で上場初日の終値はストップ高3430円と郵政3社の中で一番株価が上昇したのでした。
現在の株価は7月8日に上場来安値1927円をつけたばかり、上場来高値4120円から8か月後には半値になっています。
LINEも品薄株ですので、場合によっては初値4000円に届く可能性があります。果たして初値が高く、セカンダリーで入った投資家が儲けることができるのか?初値が高値となり、あとは株価が下落していくのか?かんぽ生命保険のように初値からストップ高、上場2日目に高値をつけて8か月後に株価半値ということになるのでしょうか?
LINE(3938) レーティング情報、新規「買い」 ジェフリーズ証券
グレーマーケットとは?
グレーマーケット(ぐれーまーけっと)
グレーマーケットとは、有価証券が発行される前の時点、あるいは上場前などに売買を行う市場のことをいいます。仮目論見書の価格に基づいて有価証券や上場前に海外で先物取引を行う市場などがグレーマーケットと呼ばれます。ユーロ債のグレーマーケットの場合、取引価格の決定は正式なプライシング以降、債権現物の取引が行なわれるのはクロージング以降となり、引受授業者間の引受量を調整する取引市場という位置づけをしています。
東海東京証券 証券用語集より
http://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_0438.html
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