ダイワ・セレクション新規採用銘柄
- サイバーエージェント(4751)
- UACJ(5741)
- 三井物産(8031)
- 東日本旅客鉄道(9020)
ダイワ・セレクション削除銘柄
- 五洋建設(1893)
- ダイフク(6383)
- 東海旅客鉄道(9022)
ダイワ・セレクション5月号のパフォーマンス
5月号銘柄パフォーマンスは商船三井が+13.11%、アサヒグループホールディングスが+5.58%、トヨタ自動車が +1.38%で、19銘柄の平均は -5.52%、ベンチマークとして日経平均株価は -6.26%だった。
株式市況はイエレン財務長官の金利上昇容認発言ショック安
4月中旬から5月中旬までの世界の株式市場は、決算期で米国株が横ばい、好決算を受けてNASDAQが4月26日に史上最高値を更新、米国FOMCは金融緩和維持を表明したがテーパリング懸念が相場を押し下げた。
イエレン財務長官が金利上昇容認ともとれる発言をしたことで、イエレンショック安となる一面もあった。5月7日は米雇用統計を材料視してNYダウ平均株価が過去最高値を更新。
5月12日に4月の物価統計が高騰して日米株は急落を始めた、ナスダック総合指数は3日間連続で大幅安、日経平均株価も3日間で2,000円以上下落して2万8,000円を割り込んだ。
商船三井株価が大幅に上昇
海運市場の高騰と前期業績急回復から、今期業績好調と期待が高まり商船三井株価は13.11%上昇。ビール飲料のアサヒグループホールディングスは1月~3月期の好業績確認から、コロナ禍以前の高値水準まで株価上昇した。
一方で、工作機械関連が株価下落。マテハン大手のダイフク、モーターの日本電産は前期業績好調だったが、今期業績ピークアウト懸念が生じて株価下落となった。
ダイワ・セレクション6月号
今月は新規採用3銘柄、除外4銘柄を入れ替えして20銘柄で構成している。新作スマホゲームが好調という理由でサイバーエージェント、アルミニウム需要が高まり業績メリットを享受するUACJ、総合商社の中でも資源・金属・エネルギーに強い三井物産、日本経済活動の再開局面に業績回復が期待できるJR東日本(東日本旅客鉄道)を新規採用した。
独自の成長力を有する銘柄
- フジミインコーポレテッド(5384)
- UACJ(5741)
- 日立製作所(6501)
- 三井物産(8031)
- 東日本旅客鉄道(9020)
世界的な競争力を有する銘柄
- デンカ(4061)
- 信越化学工業(4063)
- 住友電気工業(5802)
- ダイキン工業(6367)
- 安川電機(6506)
- 日本電産(6594)
- アドバンテスト(6857)
- トヨタ自動車(7203)
- 商船三井(9104)
内需好業績銘柄
- ライト工業(1926)
- アサヒグループホールディングス(2502)
- FOOD & LIFE COMPANIES(3563) 旧社名スシローグローバル
- エニグモ(3665)
- 伊藤忠テクノソリューションズ(4739)
- サイバーエージェント(4751)
新規採用銘柄株価チャート
サイバーエージェント(4751)
新作ゲーム「ウマ娘プリティダービー」がヒットしておりゲーム事業が業績に貢献。先行投資で赤字続きだがインターネットテレビ「ABEMA」はユーザー数が増加、話題性も豊富で中期的成長に期待。
本業のインターネット広告代理店は国内最大手級で、2021年1~3月期の営業利益は前年同期比2.1倍の259億円、売上は27%増収、インターネット広告はコロナ禍から急回復しており四半期ベースで営業利益が過去最高となった。
東日本旅客鉄道(9020)
首都圏・東日本エリアを基盤とする鉄道会社、JR東日本は外出自粛や在宅勤務・リモートワーク増加により鉄道旅客輸送量が減少した。2021年3月期は営業損益が5,204億円の赤字となった。
会社計画では2022年3月期の営業利益740億円の黒字化を掲げている。新型コロナウイルスワクチン接種が進み、経済活動の正常化に向かえば人の移動、モノの移動が増えて鉄道、新幹線需要が回復するとみられる。
三井物産(8031)
大和証券では「資源に強みを持つ総合商社。株主還元に積極的」と見出しで始まる個別銘柄レポートを発行している。ESG関連の取り組みに積極的で、大手総合商社で初めて「2050年までにネットゼロミッション(温暖化ガス排出量と削減貢献量の均衡)を目指す」と宣言している。
金属資源、エネルギー、鉄鉱石、原油、ガス権益生産量が業界トップクラスで、2022年3月期の純利益は前期比37%増の4,600億円、配当金支払いに1,500億円、自社株買い750億円を予定しており株主還元に積極的な上場企業とし注目される。
UACJ(5741)
UACJとは古河スカイと住友軽金属工業が合併して2013年に発足。アルミ圧延メーカーで、飲料用缶の材料、自動車部品材料、半導体向け、液晶製造装置向け、LNG船タンク向けの厚板も製造している。
UACJはアルミ圧延能力で世界上位ランキング企業、生産拠点を日本、アメリカ、タイにも構えておりアルミ缶材料はESG投資としても注目される。
飲料容器はペットボトル樹脂から再生利用が簡単なアルミへ代替需要が増えている。ESGとは環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字をとってつけたもの。環境にやさしい脱ペットボトルからアルミ缶需要が中国やアメリカの大消費国で高まり恩恵を享受できそう。
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