日銀金融政策決定会合後の株安に注意、材料出尽くし感

政府・日銀が緊急会合、為替介入準備 Market News

国内大手証券では日銀金融政策決定会合後の株安に要注意と

来週、7月25日~29日の週は重要経済イベントが目白押しだ、日本国内では28日~29日に行われる日銀金融政策決定会合、米国では26日~27日に行われるFOMCが注目される。

 

FOMC9月利上げなら利益確定売りの株安へ

国内大手証券では、米FOMC後に発表される声明文の文言次第ではFRBが9月に追加利上げに踏み切る可能性が高まると予想。これまでNYダウが過去最高値を更新する高値圏内にあるために、一気に利益確定が出て相場を下げる可能性を指摘している。


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日銀追加金融緩和の予想が約86%

7月28日~29日の日銀金融政策決定会合で、市場参加者は「追加金融緩和する」との予想する者が多い。国内大手証券では2つのエコノミスト調査で「追加緩和する」との予想者が多いことを採り上げている。

7月11日公開:ESPフォーキャスト調査
民間エコノミスト42人中、36人(約86%)が今週は追加緩和が打ち出されると予想

ブルームバーグ調査(6月15日~16日)
エコノミスト32人調査対象で追加緩和の具体的内容

  1. ETFの買い入れペース引き上げ
  2. 付利の引き下げ
  3. マネタリーベースの増加ペースの引き上げ
  4. JREITの買い入れペースの引き上げ
  5. 長期国債の買い入れペースの引き上げ

 

黒田総裁「ヘリコプターマネー必要も可能性も無い」

日銀黒田総裁が「ヘリコプターマネー」について「必要も可能性も無い」と、英国BBCラジオのインタビューに答えたことが7月21日に放送され市場の話題となった。

この英BBCラジオインタビューは6月17日のこと、それをなぜいま7月21日に放送したのか?

市場ではヘリコプタマネーを含む、何らかの金融政策期待が高まっているタイミングで、英国EU離脱前の6月17日にしたインタビューを放送したのか、Brexit 前と後では状況が違うので盛り上がっている政策期待に水を差すような報道に意味があるのか?


日銀総裁会見 生中継 7月29日(金) 午後3時30分~ 経済番組をネットでみるなら【日経チャンネルマーケッツ】

日銀金融政策決定会合後の株安に要注意

国内大手証券ストラテジストは今回の日銀金融政策決定会合で市場期待を上回る追加緩和を打ち出すことは難しく、日銀政策決定会合後の東京市場は材料出尽くしから「円買い・株売り」が先行する可能性があると予想。

市場の予想に反して、日銀が追加金融緩和を見送った場合は前回6月、4月の失望売りを更に上回る大幅下落に見舞われる可能性があると指摘。

もし市場が期待している以下の追加金融緩和だったら、6月のインタビューをBBCが今放送した訳がわかるような気がする。過剰に期待を盛り上げないように「ヘリコプターマネー必要も可能性も無いと黒田発言」を流したのではないだろうか。

 

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