新華ホールディングス株価は10倍に値上がり
新華ホールディングス(9399)が買い気配スタート、東京証券取引所が1月4日付で上場廃止に係る猶予期間から解除すると発表したことが好感されて値幅制限一杯のストップ高買い気配となっている。気配値は大発会比50円高の214円に買い注文75万株、売り注文57万株と買い優勢となった。
永らく同社株価は50円割れで推移していたため時価総額が上場基準である時価総額10億円を下回っていた。東証は上場廃止に係る猶予期間から解除する理由として、2016年12月の時価総額が上場廃止基準に定める所要額(10億円)以上となったためとしている。
新華ホールディングスは2004年に初の中国系企業として東証マザーズ市場に上場した。当時は新華ファイナンスという社名だった。たしか中国系の通信社、ファイナンス業務も取り扱っている企業と思ったが、確認しようとしたら四季報に企業詳細情報が掲載されていない。
参考FACTA記事:オリンパスよりも悪質な新華ファイナンス
参考会社四季報ONLINE:新華ホールディングス
参考経営者が選ぶ有望株、日本経済新聞2017年1月1日特集
新華ホールディングス株価急騰は第三者割当増資
上記の新華ホールディングス株価チャート(Yahoo!finance出典)を見ると、それまで株価が50円を割り込んでいたのに11月下旬から値上がり開始。12月19日には490円の高値をつけた。11月10日の株価は49円、12月19日の株価は490円、わずか1か月強で株価10倍となっている。ニュースフローに乏しく、何かを開発するでも有名企業との提携なども株価を押し上げる材料となるニュースは無かった。
11月1日と11月11日に会社側がリリースしている「新株予約券」に関する発表。
レン・イーハン(Lian Yih Hann)最高経営責任者
新華ホールディングスの本店所在地は
ケイマン諸島、KY1-1111、グランドケイマン、私書箱2681、ハッチンスドライブ、クリケットスクウェア
11月11日リリースでは、Esther Mo Pei Pei 氏(シンガポール在住)を割当先とする第三者割当増資を発表している。
49円の株価が490円に急騰するタイミングの第三者割当増資、資本増強したので上場廃止懸念や財務内容が良くなったことを好感して株価上昇したともいえるが、普通はこの程度の材料で株価10倍になることは考えにくい。
Esther Mo Pei Pei 氏は12月27日提出の5%ルール大量保有報告書で、保有株式が261,868株、発行済み株数の5.34%→2.83%へ保有比率が低下していることが判明。増資引き受け後に株価上昇であっという間に売り抜けているようだ。
この時の第三者割当増資でMo Pei Pei 氏に「新株を500,000株及び本新株予約権8,000,000個を割当てます。」となっている。しかも行使価格は45円であるので新株予約権を株式に転換して市場で売ることがいつでも可能な状態になっている。
参考5%ルール大量保有報告書:新華ホールディングス
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