日銀は「総括的検証」、マイナス金利の深掘りがあるか?銀行株、保険株の見通し
【野村證券】
銀行セクターのレポートでは、マイナス金利政策は銀行収益へのネガティブな影響の方が大きいと指摘。それでも、マイナス金利継続を想定しても足元の銀行株バリュエーションは3メガのPBRが0.5倍台で推移するなど割安度が強いことから、大手行に対する強気の投資スタンスを継続して、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)と三井住友トラスト(8309)をトップピックで推奨。他では、非金利収益のモメンタムが強いみずほFG(8411)と第1四半期決算発表後セクターをアンダーパフォームしている新生銀行(8303)も買い推奨しています。
【大和証券】
地銀セクターのレポートでは、貸出金利息の減少や金融商品販売の苦戦などファンダメンタルズ面で株価上昇につながるカタリストは見出し難いと指摘。日銀によるETF買入増額が需給面での支援材料となることや長期金利の上昇もプラスに寄与するとしながらも、ファンダメンタルズ面への影響は短期金利の動向が重要になるとみて、セクター投資判断は「中立」を継続。個別では、預貸業務の見通しが相対的に良好なふくおかフィナンシャルグループ(8354)や静岡銀行(8355)に投資魅力があると分析しています。
【大和証券】
損保セクターのレポートでは、株主還元の魅力は大きく、短期的には中間決算に向けた自社株取得の発表に対する期待も高まりそうと指摘。自然災害については、台風9~11号の影響を加味しても現時点では各社の想定範囲内で推移していると考え、セクター投資判断は「強気」を継続。個別では、損保ジャパン(8630)と東京海上ホールディングス(8766)をレーティング「1」、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)をレーティング「2」で推奨しています。
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