JPモルガン日本株ベストアイデア・バリュー株中心に6月の銘柄選定

JPモルガン 日本株投資戦略

日本株相場見通しと投資戦略銘柄リスト

JPモルガン
米国大手投資銀行のJPモルガンは6月20日に、「JPモルガン日本株ベストアイデア6月号」レポートを発行した。証券関係者の間では日経平均株価が2万1000円近辺ながらも、連日の東証一部売買代金が低調な相場環境で感心の高いレポートとなった。

JPモルガン証券は6月の日本株見通しと投資戦略について、短期的に売られ過ぎとなっているバリュー株が中心となって、日本株反発の可能性があると予想。ただし反発相場は4月~6月期決算発表が本格化する7月下旬以降に再度調整色を強める展開を予想としており、日本株反発は短期間で終わり再び7月に下値探る可能性を想定している様子。

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JPモルガン2019年6月のターゲット銘柄

銘柄選択は「短期的にバリュー株アウトパフォームの可能性が高いとの見方の下。「ディープバリュー」や「ディフェンシブバリュー」を中心に銘柄を選定した。」と解説している。

国際石油開発帝石(1605)

レーティング「オーバーウェイト」据え置き、世界のLNG需要が2030年までに200Mtpa(百万トン/年)以上増加して、今後見通しは需給ひっ迫が一段と高まると予想。中国は重要なLNG需要増加国、日本はLNG輸入最大国。

国際石油開発帝石(1605)

IHI(7013)

JPモルガンではIHI第一四半期決算で、北米プロセスプラント案件の追加損失と、航空エンジン整備事業の操業停止による影響が出たところで株価反転局面入りを予想。株価指標はPER 7.2倍、PBR 1.0倍は不動産含み益を考慮しても割安な水準と分析。

IHI株価チャート

SUBARU(7270)

この夏、「Legacy/Outback」切替に向けモデルサイクルがピークに向かい、新興国の需要が減少するリスクを北米向けに堅調な業績が評価される局面になるとして、配当利回り6%も株価アウトパフォーマンスに繋がると指摘。

スバル株価チャート
株価チャート引用元:SBI証券

千葉銀行(8331)

アナリストは2019年度にコア利益が底打ちしていく見通し、貸出利益の遅れと個人向け手数料収益が苦戦したが、法人手数料が堅調背、与信費用増は予防策で投資用不動産融資のリスクは限定的と評価。不動産融資関連として売られ過ぎの株価水準に、大規模な自社株買いがアップサイドが大きい銘柄と解説。

千葉銀行株価チャート

商船三井(9104)

バルチック海運指数の上昇、海運大手3社統合オーシャン・ネット・エクスプレス(ONE)によるシナジー効果、Ocean Network Express オペレーション正常化と業績回復など、JPモルガンではセクター強気シナリオ不変とコメント。

商船三井株価チャート

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