東芝上場廃止を回避、PWCあらた監査法人が「限定付き適正」決算

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東芝有価証券報告書を提出、上場維持審査

東芝PWCあらた監査法人

東芝決算発表について一歩前進、とりあえず上場廃止を回避できるポジティブな材料が出た事で株価上昇となっている。PWCあらた監査法人が2017年3月期の有価証券報告書の監査意見を「限定付き適正」とする方針で進めていると報じられた。

東芝上場廃止のネックとなる問題点は、遅れている有価証券報告書の監査報告問題が解決して決算発表が行えること、債務超過回避するために半導体事業の東芝メモリ株式売却の2点が大きな焦点だ。とりあえず監査法人が意見を「限定付き適正」とすることで状況は一歩前進と言えよう。

東京証券取引所は東芝の有価証券報告書提出を受けて、東芝上場維持の可否を審査する。

東芝株売りブラックロックジャパン世界大手運用会社が保有株売却
世界大手が東芝を売り始めた 世界大手の資産運用会社ブラックロック日本法人の、ブラックロック・ジャパンが保有する東芝株を大量に売っていたことがわかった。2017年8月4日に提出された5%ルール大量保有報告書で内容が明らかになった。保有株比率は...




東芝株を大量取得する投資ファンドの動き

米国ファンドのKing Street Capital Management(キング ストリート キャピタル マネジメント)が東芝株を大量に買付けしたことがわかった。8月7日に提出された大量保有報告書で、キング ストリート キャピタル マネジメント社は東芝株を2億4600万株取得、発行済み株式の5.81%を保有していることを明らかにした。保有目的は「純投資」で、運用会社である同社は顧客資金の投資一任契約で東芝株の大量取得をしている。

ブラックロックジャパンは8月4日提出分の5%ルール大量保有報告書で、東芝株式を売却したことが判明している。提出資料からは7月には保有株比率5.04%から5.17%に買い増し、2億1906万740株を保有していたが、最新資料では5.17%から3.86%まで減少、保有株数も1億6360万7226株まで大量に処分売りしてたことがわかった。

エフィッシモ・キャピタル・マネジメント社が3月23日に東芝株を大量取得して話題になった、発行済み株式の8.14%、3億4504万9000株を取得して、4月にも更に東芝株を買い増し、4億1718万5015株を保有、保有株比率8.14%から9.84%まで引き上げ筆頭株主になった。

参考大量保有報告書 東芝(6502)-キング・ストリート・キャピタル・マネージメント
参考大量保有報告書 東芝(6502)-ブラックロック・ジャパン(処分売り)
参考大量保有報告書 東芝(6502)-エフィッシモ・キャピタル・マネージメント(買い増し)
参考エフィッシモ・キャピタル・マネジメント保有銘柄、東芝、川崎汽船など17銘柄

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