ドイツ銀行株価が上場来安値から回復基調へ
ドイツ銀行株の空売り残が積み上がっている最中で、現地時間10月27日にドイツ銀行が決算発表を予定している。米司法省がドイツ銀行に住宅ローン担保証券の不正販売について巨額な和解金を求めている点、世界の投資家が関心を集めている。
米国株式市場ではJPモルガン、ゴールドマンサックスなど投資銀行の決算が予想以上だったことから戻り基調となっている。BofAバンク・オブ・アメリカの第三四半期決算は債券トレーディング収入が前年同期比39%増、シティグループ、JPモルガンも同様で好調さが確認されて市場全体に安心感が高まった。
今週、注目されるのは欧州最大のドイツ銀行が27日に決算発表を行う、米国と巨額な和解金が減額されるとの交渉で目先の株価は反発してきているが再び信用不安が高まる決算内容だと世界の株価を下落させる影響力を持つ。
ジョージ・ソロスがドイツ銀行株を700万株空売り、CEOは経営再建に注力
これまでのニュースではジョン・クライアンCEOが米国事業を部分的に撤退・縮小させる検討を発言している。目先は信用力の回復と経営再建が最重要課題、その中には米司法当局と如何に決着をつけるか、あまりにも巨大過ぎて政治的問題も関与してくるだけに倒産することは無いだろうが、今月にドイツ銀行株価は上場来安値をつけたばかりだ。
著名投資家ジョージ・ソロス氏が率いる投資ファンドが、数か月前にドイツ銀行株を700万株も空売りしたことは金融マーケットニュースで大きな話題となった。現時点でもショートポジション(空売り)がどの程度残っているのかは詳細不明であるが、27日の決算内容をきっかけに安心材料となれば空売り型の買い戻しが始まり株高へ、信用不安が高まる内容であれば他の欧州銀行への経営危機感が連鎖反応で高まる警戒感がある。
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