長時間労働、過労自殺問題で石井直社長引責辞任
電通(4324)の石井直社長(65)は12月28日、東京都内で開いた記者会見で2017年1月で辞任する意向を表明した。社員の過労自殺など長時間労働問題の責任を取る形となりテレビニュース速報でも報じられた。
会社側は、法人としての同社および同社社員が、東京労働局から労働基準法違反の容疑で書類送検されたことを受け、労働基準法違反容疑による書類送検と再発防止に向けての同社の取り組みについて発表した。同社は、一連の問題についての責任を明確にするため、2017年1月開催予定の取締役会において執行役員の処分を行うほか、その他関係社員についても、社内規則に則り厳正な処分を行う、などとしている。
参考 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161228/k10010823271000.html
社長辞任の翌朝、電通(4324)株価は売られて始まった
新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労の為に自殺した事件、長時間労働が改めて社会問題として見直されるきっかけになった。政府の掲げる「働き方改革」や、人材派遣サービスなどが注目されるかもしれない。
電通の石井社長が辞任を発表した翌朝の東京株式市場では、NY株安で全体的に下落してスタート。電通株価は前日比60円安の5480円で始まった、その後は下げ幅が縮小して30円安の5510円となっており下落率は1%~0.7%程度で推移、社長辞任が株価に与える影響は無かったようである。
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