4月のターゲットリストＳＭＢＣ日興証券が新規7銘柄採用

米中貿易摩擦は貿易戦争に発展しない

ＳＭＢＣ日興証券が発行したストラテジー・マンスリー４月号で、４月のターゲットリストを更新した。今回は新規採用７銘柄を含む１０銘柄を紹介している。従来からの継続銘柄はヤクルト本社(2267)とリゾートトラスト(4681)、ヤマハ(7951)の３銘柄だった。

新規採用銘柄で投資家の関心が強いのは、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ(8306)で、米国金利上昇にも関わらず、高配当利回り銘柄であっても銀行株は市場比較アンダーパフォームしてきただけに、銀行株上昇の条件としてポジティブ材料となりそう。

ただ、ＳＭＢＣ日興証券は銘柄選定のポイントとして、急落したシクリカル銘柄をチョイスしているようだ。米中貿易摩擦に円高が株式市場にネガティブ、新たにフェイスブック会員５０００万人の情報を不正使用したことは世界的にも大きな問題。

フェイスブック広告収入に影響が出ればＦＡＮＧ銘柄上昇がストップしてナスダック総合指数にマイナス要因。次にトランプ大統領はアマゾンドットコムを標的にして攻めはじめたことも株式市場にはネガティブ要因。

米中貿易摩擦は外交ブラフで落ち着きどころを探る展開となり、世界景気を損なう貿易戦争にまでは発展しないというのがアナリストの見解となっている。