海運大手3社コンテナ事業経営統合、新会社設立延期
日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社がコンテナ船事業統合により、今月新会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス設立予定だったが、3社は新会社設立延期を明らかにしたと日本経済新聞電子版が報じた。
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス設立延期の理由は、6月21日に南アフリカが独占禁止法当局の競争委員会が、日本郵船、商船三井、川崎汽船による海運大手3社のコンテナ事業統合を禁ずると声明をだしたことにある。南アフリカから拒否されたことで、本来7月1日に設立予定だった新会社設立を先送りにした。
日本郵船、商船三井の株価は上昇傾向にあるが、川崎汽船の株価は2社よりも下落トレンドになっている。コンテナ事業統合によるスケールメリットが、個々の企業の業績メリットに繋がるか株価が反応しているようだ。
海運株投資判断レーティング引き上げ
2017年6月に入ってから証券アナリストから、海運株投資判断や目標株価を引き上げるアナリストレポートが目立つようになった。JPモルガン証券では、日本郵船、商船三井のレーティングを「ニュートラル」→「オーバーウエイト」格上げした。岡三証券は6月7日に日本郵船、商船三井の投資評価を「中立」→「強気」格上げしている。ドイツ証券は9日、商船三井レーティングを「Sell」→「Buy」格上げ、目標株価130円→390円に引き上げ、日本郵船と川崎汽船目標株価を引き上げていることが、株式市場関係者の間で確認されている。
海運株の投資判断を引き上げる一方で、大和証券、シティグループ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、日本郵船などの目標株価を引き下げるレポートを発行している。5月には野村證券が商船三井と日本郵船の目標株価を引き下げていることも確認されている。
日本郵船(9101)株価チャート引用:松井証券
商船三井(9104)株価チャート引用:松井証券
川崎汽船(9107)株価チャート引用:松井証券
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