JAL株とANA株の投資判断
個人投資家が初めて買った株のランキング上位に出るJALとANA、どっちが投資するのに良いか?スカイマークが上場廃止になったので国内航空会社で上場しているのは日本航空と全日空の2社になった。
JALレーティング格下げ
野村證券アナリストレポート5月30日付けで、投資格付け(レーティング)をJALを「BUY」から「ニュートラル」へ引き下げ、目標株価を4400円から3600円へ大幅に引き下げた。ANA(全日空)のレーティングは「BUY」継続、目標株価430円から450円へ引き上げられている。
日本航空の国際線はインバウンド需要の拡大で安定増収が見込まれるが、国内線は需要成熟化と格安航空LCCなどと航空運賃の価格競争がネックとみられている。
アナリスト評価は2018年3月期収入が堅調だが新システム費用と修繕費用の負担が重くのしかかり、投資判断を一旦、「Neutral」へ引き下げて様子を見たいと紹介している。
ANAはPERで割安
ライバル企業のANAホールディングス(9202)もJAL同様に国際線は訪日外国人訪問客の増加によりインバウンド需要を取り込み成長分野。LCCピーチ、バニラエアーを傘下に持ち、国内線の低価格競争にも耐えられる経営戦略を舵取りしているように思われる。
アナリスト評価は投資判断「BUY」継続、目標株価を引き上げJALとは対照的。レポートによると国際線能力拡張力が高く日本の国際線利用者数10%超える成長を取り込んで利益成長が継続している。営業利益1500億円という会社計画は慎重とみられアナリストは1588億円を予想。ANA今後の自社株買いなど株主還元を強化する可能性を考慮してPERでの割安感があると紹介している。
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