吉野家、牛丼店の客数伸び悩み
牛丼大手の吉野家を運営する東証一部上場の吉野家ホールディングス(9861)が売上高、営業利益ともに大幅に会社計画を下回る業績下方修正を発表した。3月31日の株価は2円安の1619円だった。
吉野家は従来予想の2017年2月期連結売上高を1930億円→1886億2300万円、営業利益34億円→18億6500万円、経常利益38億円→27億5000万円、最終利益19億円→12億4800万円に大幅に減額修正した。
開示資料によると既存店客数が伸び悩み吉野家を中心とする売上高が計画未達、海外では為替の円ベースでの売上高が減少、連結子会社アークミール(旧社名どん)はステーキのどん、フォルクス、しゃぶしゃぶ どん亭、ドン・イタリアーノを展開しているが不採算店舗の撤退などによる特別損失を計上したと説明している。
吉野家は大学生アルバイトを対象に奨学金制度を導入すると発表、入学金や学費の貸与をして、大学卒業後に吉野家に入社すれば全額返済免除するシステム。
吉野家、松屋、すき家、売上人気は?
牛丼業界ライバルの松屋、すき家に対抗して4月に豚丼を再び販売開始、10月にはソフトバンクユーザーに牛丼1杯無料キャンペーンをするなどしたが、通期の既存店売上高は0.1%増と微増という結果だった。
2016年4月~12月の競合他社の既存店売上高は、すき家が1%増、松屋が4.2%増となっており、吉野家がキャンペーンを打ち出しても主力事業の牛丼が他社に負けている結果となった。
コメント