カルビー株価に注目するアナリスト
カルビー(2229)が市場関係者の間で注目され始めている。しかし、アナリストによって投資判断が強弱対立しており大和証券ではレーティング格下げ、野村證券では目標株価の引き上げをしている。また投資信託がカルビー株式を大量取得している好材料も出ている。
大和証券はカルビー投資判断を「2」から「3」に格下げした、目標株価は4000円から4200円に引き上げている。注目されているのはポテトチップスの原材料となるジャガイモ不足が深刻になっていること。北海道を襲った台風の影響でジャガイモ不足からカルビーは一部の商品を生産調整、生産停止に追い込まれた。
訪日外国人客にもお土産として人気になっており、日本人にも外国人にも売れ筋となtっている商品フルグラは、中国で風評被害にあった。中国のテレビ放送で原産地が明記されている場所と違う商品として日本企業バッシングした。これはインチキねつ造された内容である、そもそもフルグラは中国に輸出されていない。
大和証券アナリストレポートではポテトチップス売上高が販売費の抑制が進んでいない点を指摘、ポテトチップスとフルグラの収益見通しを減額修正している。株価上昇には北米と中国越境EC立ち上げなどの成長シナリオ確度が高まる必要があると見ているようだ。
株価チャートはSBI証券から引用:初めての方でも安心のサポート
投資ファンド・投資信託がカルビー株式を大量取得
野村證券レポートでは「2019年3月期以降の業績伸長はほぼ織り込まれた」として、カルビーのレーティングを「ニュートラル」継続、ジャガイモ不足が2019年には解消される見通し、フルグラが海外で収益を上げるドライバーとみている事、中国越境ECを立ち上げて中国にフルグラを直接販売する予定など考慮して、目標株価を3600円から4400円へ大幅に引き上げている。
兜町関係者の間では米国投資ファンドのアーチザン・インベストメンツがカルビー株式を大量取得したこと、投資信託運用しているアバディーン投信投資顧問がカルビー株式を大量取得していることが注目されている。どちらも発行済株式の5%を取得しており2社だけでもカルビー発行株式の10%が投資のプロが保有した。
Artisan Investments(アーチザン・インベストメンツ)は5月19日付けの大量保有報告書でカルビー株を685万9770株取得、発行済みの5.13%を取得した。アバディーン投信投資顧問は5月10日付けの5%ルール大量保有報告書で669万1800株を取得、発行済みの5%を保有していることが判明している。
株式市場関係者の見方は北海道台風の影響でジャガイモ不足は1年経過して今年の収穫で回復する見込みがある事、原材料が確保できればポテトチップスなど生産と販売が回復するストーリーが描ける。フルグラ販売については、どこのアナリストも強気見通しで特に中国向け、そして海外向けで伸ばす可能性を秘めているので投資ファンドが仕込んでいるのではないかという見方が強い。
参考5%ルール大量保有報告書 カルビー(2229)-アバディーン投信投資顧問(大量保有)
参考5%ルール大量保有報告書 カルビー(2229)-アーチザン・インベストメンツ(大量取得)
参考カルビー(2229)-レーティング情報
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