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アナリストレポート拾い読み(2015年8月14日)
【ゴールドマンサックス証券】
TOPIX全体の空売り比率が35%を超えた日は、前年同期比2.6倍と大幅に上昇していると指摘。投資アイデアとして、「空売り比率と株価の動向からセクター・アロケーション戦略を改善」、「空売り比率の動向を用いて、個別銘柄の空売りクラウディングの予想」を取りあげ、銘柄毎のモデルに現時点のセクター空売り比率を代入し、TOPIXはリターンゼロと仮定して算出したリターン予測を標準化した結果から、「空売りのポジションが比較的多い可能性がある銘柄」をスクリーニング。空売りポジションが比較的高いと思われる銘柄として、川崎汽船、清水建設、大成建設、日本空港ビルデング、野村HD、東洋ゴム、東海東京、商船三井、日本郵船、富士重工、ソニー、村田製作所、パナソニック、日本ガイシ、大和証券、TOTO、飯野海運、帝人、日本特殊陶業等を紹介しています。
【モルガンスタンレー証券】
鉄鋼セクターのレポートでは、第1四半期決算で高炉各社の通期業績への期待値は低下し、前年比減益リスクを織込んだと指摘。今後は、次四半期に向けて自動車業界との鋼材価格交渉結果を確認、在庫調整進展による下期に向けた精算数量回復、鉄鋼主原料市況や鋼材市況の底打ち、などのカタリストを経て、シクリカル業界内で高炉業界が相対優位に位置付けられる可能性は高いと解説。株価に大きな影響を与える「見た目の収益力」が、「実力収益」に回帰していく局面では、サプライズを伴って株価パフォーマンスも大きく改善すると予想して、業界投資判断「アトラクティブ」を継続。選好順位を、大手では新日鉄住金>JFEの順、中小型では神戸製鋼>日新製鋼の順に設定しています。
【野村証券】
エレクトロニクス業界のレポートでは、4〜6月期決算では事業ごとの好不調の格差や企業間の業績格差が「予想以上に一段と拡大した」と指摘。iPhone向け部品・デバイスや国内ITサービス、国内設備投資関連の需要が堅調に推移した一方、PC、タブレットPC、ボリュームゾーンのスマホ等が低迷、スマホ関連の設備投資も局所的に大幅に減少しているとの見方で、地域別では中国市場の減速感が強まり、ドル高の影響が出ている新興国市場も含めて先行き不透明と解説。中国景気のソフトランディングを前提に、データセンター、スマホの高機能化、自動車電装化等の恩恵で業績拡大できる企業に注目して、サブセクター投資順位、電子部品>民生用エレク>産業用エレク>半導体>精密を継続しています。
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