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アナリストレポート拾い読み(1月25日)
【野村證券】
年初からの株価急落を受け、日経平均株価が3000円下落したときのマクロ的
なインパクトを試算。それを相殺できる政策をシミュレーションした結果、金融政
策では0.5%ポイント以下の利下げ、財政政策では2.5兆円の所得減税か1%
程度の法人税率カットが有効と分析。日本の政治は、株式市場との一体感を
アピールする必要性があるとコメントしています。
【メリルリンチ証券】
米景気悪化への日本経済の抵抗力を分析。前回米国が景気後退に陥った0
1年時と比較して、現在の日本経済は米外需、内需の両面で抵抗力を持って
いると解説。米国向けの減少が輸出全体の増勢を鈍化させても、アジアや他
の地域成長が堅調を持続すれば外需の成長寄与がプラスを維持できると指摘
しています。
【大和総研】
電子部品セクターの決算を予想。第3四半期の電子部品セクター営業増益率
は前年同期比+5%前後を想定。携帯電話向けは中国ローカル企業向けやC
DMA端末向けが季節性以上の在庫調整との見方で、マクロ経済減速懸念に
よるセットメーカーの慎重姿勢から、12月後半以降の受注が減速していることが
気がかりと指摘。セクター内の注目銘柄として、日本電産と日東電工を紹介し
ています。
【クレディスイス証券】
精密セクターの決算を予想。光学フィルムの好調、事務機器の不調、DSCの転
換点を確認する内容になると指摘し、株価動向に関しては実績よりも会社ガ
イダンスに注目とコメント。決算内容がポジティブな銘柄として、富士フイルム、コ
ニカミノルタをピックアップ。ネガティブ予想はキヤノン、リコー。ニュートラルはHOYA
、セイコーエプソン、オリンパスと分析しています。
【モルガンスタンレー証券】
総合商社セクターのレポートでは、オーストラリア豪雨の影響で08年度原料炭価
格は一段の上昇を予想。直近の株価軟調も、一段の鉄鋼原料の価格上昇が
実現すれば、08年度の成長率は一段と高まると予想し、他産業の成長率が鈍
化しているなかで商社業界の魅力は高まると解説。注目銘柄として三菱商事を
紹介しています。
【ゴールドマンサックス証券】
総合電機セクターの決算を予想。株価調整により、多くの銘柄で08年度はそれ
なりの悲観的なシナリオ(10%程度の減益)が織り込まれたと解説。第3四半期
業績が計画比強含みと見られるの銘柄は日立、三菱電機、NEC、富士通も、
三菱電機と富士通は市場想定の範囲内と分析。東芝は半導体の下振れとH
D-DVDの赤字拡大により下方修正を予想しています。
【バークレイズ証券】
今後の国内経済指標を予想。1月30日発表の12月鉱工業生産指数は前月
比+1.8%(11月-1.6%)の上昇を予測。1月29日発表の労働関係指標は、12
月の完全失業率が11月と同水準の3.8%を、12月の有効求人倍率は0.99倍
で11月と同水準を予測。12月の全世帯家計調査実質消費支出は前年同月
比+0.2%と2カ月ぶりの増加を見込んでいます。
【ちばぎんアセットマネジメント】
中東や中国、ロシアのSWFや欧米の年金ファンドから見ると、花王やトヨタなど国
際優良銘柄の底値圏は関心が高いと解説。現在の日本株は2003年4月の760
7円と実質的同水準で、現在の株価は「もってけドロボー状態」とコメントしていま
す。