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アナリストレポート拾い読み(12月18日)

【UBS証券】
機械セクターのレポートをリリース。12月の日銀短観では造船・重機が9月比で改
善し、全産業のトップの景況観になったと指摘。同証券では2008年の造船・プラ
ント業界は「アウトパフォーム」すると予想。個別では、今後の受注拡大が見込め
る日揮、造船・重機ではエネルギー関連の三菱重工に注目しています。

【日興シティ証券】
福田内閣支持率急落を受け、誰が首相になろうとも強力な経済活性化策は実
行されそうにないため、株価全体にはネガティブと指摘。同証券では日中首脳相
互訪問は近い将来実現するとの見方で、洞爺湖サミットの最大テーマは地球環
境になると予想。省エネ技術に優れ、中国などのアジアに強いダイキン工業、ファ
ナック、コマツ、日立建機、スズキ自動車を推奨しています。

【リーマンブラザーズ証券】
銀行セクターのレポートをリリース。同証券では連結当期利益の長期的成長率を
、従来の6.5%から−3.1%に変更。銀行セクターの適正PERを15倍に設定し、株
価の上昇余地は限定的と解説。セクター投資判断を「ポジティブ」から「ニュートラ
ル」に引き下げています。

【みずほ証券】
2008年相場見通しは、足元のマクロ環境および価格転嫁状況を踏まえ、TOPI
XのEPSは08年に104.4、09年に110.9と予測。08年央以降の名目GDP成長率
底打ちに連れてTOPIXのPERも17倍前後に回復すると想定し、08年末のTOPI
X目標を1850ポイントに設定。世界的にみた流動性のドル回避傾向一巡から、
為替は110〜120円のレンジ相場を予想しています。

【モルガンスタンレー証券】
日本株投資戦略では、中国投資有限公司が日本株を買うポテンシャルは1兆
円弱と予想。当初は、特定のセクターについて買うというよりも指数バスケットなど
幅広く買う可能性が高いとの見方で、人材採用が成功すれば半年から1年後に
は投資が始まるかもしれないと解説しています。

【ゴールドマンサックス証券】
民生電機セクターディスカッションのため、米国の機関投資家を訪問。日本株の
バリュー性に注目した見方やアンダーパフォーム銘柄(特にパイオニア、カシオ計算
機、船井電機)の再評価に関する質問が多かったと報告。同証券では第3四半
期決算までは業績安心感の強い松下とソニーを軸に推奨。他の銘柄は、第4四
半期から利益改善のシナリオが多く、第3四半期決算を確認するまでは「中立」
を維持したいとコメントしています。

【東海東京調査センター】
サブプライム問題の抜本的解決策は住宅値上がりと指摘。それ以外にも利下げ
、短期金融市場への中銀による資金注入、官民による不良債権買い上げ、個
人に対する住宅援助、合併・買収・増資による資本増強などがあり、不良債権
買い上げ以外の策は着実に実行されていると解説。ただ、株価本格上昇には
景気回復の自信が必要で、1月中旬の米国の銀行決算発表が不安要因にな
る解説しています。

【大和総研】
電子部品セクターのレポートでは、春に向けてリバウンドを想定。セットメーカーの
慎重姿勢から在庫レベルが健全であることや、米ホリデー商戦がまずまずだったこ
とを考慮すれば、年明け以降の部品受注モメンタムは短期再浮上と予想。トッ
プリコメンデーションとして、日本電産と日東電工を紹介。短期のリバウンド候補
としては、直近に株価が深押しした受動部品系銘柄に注目しています。