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アナリストレポート拾い読み(12月17日)
【ドイツ証券】
ゲームセクターのレポートをリリース。米クリスマス商戦速報を受け、クリスマス商戦を
現時点で制覇しているのは任天堂と指摘。WiiやニンテンドーDSの需要は世界的
に高まっており、米国や欧州などでは品薄の状態となっていると解説。クリスマス商
戦を前にハードウェアの価格を引き下げたマイクロソフトのXbox360やソニーのPS3
も順調に販売台数を伸ばしており、今年のクリスマス商戦はゲーム機販売が好調
と評価しています。
【クレディスイス証券】
医薬品セクターのレポートをリリース。2008年度薬価改定(引き下げ)を受け、サプ
ライズはないが後味の悪さは残るとコメント。同証券では薬価改定について業界
平均5%の引き下げ率を前提に各社の2008 年度業績を予想。武田薬品、アス
テラス製薬、第一三共にとっては厳しい薬価改定となりそうとの見解も、現時点で
は大きな下方修正はないと分析しています。
【ちばぎんアセットマネジメント】
改正食品リサイクル法の施行を受け、飼料価格高騰もエコフィード化推進の追い
風で大手商社もエコフィード事業に着目していると指摘。セブンイレブンは協働で
国内最大の完全循環型飼料センターを立ち上げ、リサイクル率達成のハードルが
高い外食産業はスピードアップに迫られると解説。食品リサイクル関連銘柄として
日本配合飼料、アサヒビール、セブン&アイHD、マックスバリュ西日本、ファミリーマ
ート、ミニストップを紹介しています。
【みずほ証券】
コンピュータ&ソフトウエアセクターのレポートリリース。インテックHDとTISの経営統合
発表は今後の業界再編を促すことが期待される点でポジティブと解説。また、日
銀短観から一部にサブプライム問題の影響によるセンチメント悪化懸念等はあっ
たものの、好市況は基幹系の更新需要、システム統合特需並びにコンプライアン
ス対応等が中心で、一度開始されると容易に中止・延期されにくいことが証明さ
れた格好とコメント。セクター投資判断「やや強気」を継続しています。
【リーマンブラザーズ証券】
電力・ガスセクターのレポートをリリース。電力会社はファンダメンタルズが良くないも
のの、市中金利の低下に伴って利回り株としての魅力が相対的に高まっていると
指摘。ガス会社は、A重油やLPG等から天然ガスへ燃料を転換したいというニー
ズが強まっているものの、原材料費が突然増大するリスクが高まっていると解説。
電力・ガスセクターの投資判断を「ニュートラル」に設定しています。
【ドレスナー証券】
米国の住宅不況は、売上高、動向、価格のいずれで測定しても、ますます深刻
なものになっているとコメント。ファンダメンタルズ要因は不況の出口がまだ見えない
ことを示唆しており、売れ残り住宅の在庫は大幅に積み上がっていると指摘。住
宅価格、利益や賃貸比率などの価格指標は、極めて高い水準にとどまっている
との見解から、貸し手は慎重になる一方と解説。米住宅価格バブルは急速に萎
んでいるものの、状況が好転するには長い時間がかかると予想しています。
【ゴールドマンサックス証券】
ポートフォリオ戦略では、マクロの逆風を受けて株価の上昇余地は限定的となる
可能性があるものの、弱気一色のセンチメントと割安なバリュエーションから08年前
半にかけて若干の相場巻き返しの可能性があると分析。短期的な反発の可能性
に備え銀行、機械、精密機器、エンターテイメント・ITサービスのウエートを引き上
げ、医薬品・ヘルスケア、生活必需品、通信などディフェンシブのウエートを引き下
げています。
◎ストロングオーバーウエート:電子部品、自動車、エネルギー、化学
○オーバーウエート: インフラ、サービス、精密機器、エンターテインメント/ITサービ
ス、銀行、
▲ニュートラル:その他金融、機械、運輸、医薬品/ヘルスケア、商社、鉄鋼/非鉄
△アンダーウエート:証券、生活必需品、通信、小売、民生用電機
×ストロングアンダーウエート:産業用電機、保険、公益