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アナリストレポート拾い読み(11月30日)
【野村證券】
商社セクターのレポートをリリース。株価調整要因は需給面からの問題で、調整
が一巡すれば好調な業績と低バリュエーションからパフォーマンスは改善に向かうと
予想。新興国関連事業の好調に加えて、原油や一般炭価格の上昇、鉄鋼原
料価格の先高感など、事業環境は依然として良好との見解から強気見通しを
継続。銘柄選別では三井物産をコア銘柄として推奨。株価の下落に伴い割安
感が増している双日にも注目しています。
【三菱UFJ証券】
通信セクターのレポートをリリース。NTTのFTTH計画見直しで、固定通信の業績
底割れの可能性が少なくなったこや、携帯電話事業に対する過度の競争激化
懸念が後退するとの見解から、セクター投資判断を「オーバーウエイト」に設定。
トップピックはKDDIで以下、ソフトバンク>NTT>NTTドコモの順番で評価してい
ます。
【ドイツ証券】
医薬品セクターのレポートをリリース。現在の株価水準は年初の割高感から調整
されつつあると指摘。短期的には2008年度薬価改正懸念から株価調整の可能
性があるものの、その後は「薬価改正に伴う悪材料出尽くし感」と不安定な株式
市場における「質への逃避(ディフェンシブ性)」から上昇に転じると予想。セクター
判断を「弱気」から「中立」に引き上げ、個別では塩野義製薬、中外製薬、小野
薬品工業、キッセイ薬品工業を紹介しています。
【東海東京調査センター】
海外株式市況の好転から戻り歩調を強めており、テクニカル的なリバウンド余地
はまだ残されていると指摘。来期も良好な収益状況が見込まれる日本電産とイ
ーピーエスに注目。先行き不透明感は依然残るものの、成長に目を向けた投資
も出始めていると解説しています。
【クレディスイス証券】
鉄鋼セクターのレポートをリリース。08年度は世界景気減速に伴う鋼材需給緩和
、鉄鉱石など主原料価格上昇など不透明感も強く、一部メーカーに減益の可
能性があると指摘。ただし、世界景気が大幅に減速しない限り、日米欧では在
庫循環的な鋼材需要回復が見込まれるため、業界全体で大きな減益に陥るリ
スクは低いと分析。セクター投資評価を「アンダーウエイト」から「マーケットウエイト」
に引き上げています。
【ゴールドマンサックス証券】
半導体製造装置のレポートをリリース。厳しいDRAM価格の持続や、NAND価格
の下落傾向、ファンドリーやロジック関連投資の戻りの鈍さなどを考慮すると2008
年の半導体設備投資は、前年比15%減と従来想定以上に厳しくなりそうと予
想。各社バリュエーションには割安感は出てきたものの、今後の各社の四半期受
注の見通しは期待値比較で下振れする可能性が高く、「まだ買うには早い」とコメ
ントしています。
【日興シティ証券】
14日発表予定の12月日銀短観では、米景気の下振れリスクの強まりや最近の
円高、株価下落、エネルギー価格の急伸などを受けて、業況判断は軒並みや
や悪化すると予想。短観は日銀追加利上げの追い風にはならないと解説してい
ます。