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アナリストレポート拾い読み(11月27日)
【日興シティ証券】
日本株投資戦略では、米国の個人消費の動向や住宅不況が懸念されがちも、
日本の個人消費や住宅着工件数の低迷の方がはるかに深刻と指摘。ただ、中
国株急落を引き金に世界的に株価が急落すれば、2008年最大の買い場とな
る可能性があるとの見解。個別ではニコン、オリンパス、ファナック、三菱電機、コ
マツ、ダイキン工業、三井物産、商船三井、任天堂を推奨しています。
【UBS証券】
医薬品セクターのレポートをリリース。為替懸念、ジェネリック、薬価改定で株価低
迷も、医薬品株は薬価改定の発表前にアンダーパフォームする傾向があるため、
08年初頭には回復に転じる可能性があると予想。個別では第一三共をトップピ
ック。その他、武田薬品、エーザイ、アステラス、シオノギ、中外薬品を紹介してい
ます。
【クレディスイス証券】
機械・造船・プラントセクターディスカッションのため米国機関投資家を訪問。日揮、
コマツ、ダイキン工業、キーエンスなどには関心が高く、ファンダメンタルズの堅調な
企業に対する投資意欲は衰えていないように感じたと報告。また、設備投資、世
界景気動向と過去も株価の相関性が薄かったディフェンシブ銘柄には関心が高く、
原動機、航空機で大型投資を控えている三菱重工業など造船・重機の関心は
総じて低かったとコメントしています。
【ゴールドマンサックス証券】
電子部品セクターのレポートをリリース。クリスマス商戦の出足が順調なことから、12
月頃国際優良銘柄を仕込みとの見解を継続。バリュエーションが歴史的ボトムに
あり、マクロ環境見通しの落ち着きを契機に急速に反転すると思われる銘柄として、
村田製作所、太陽誘電、日本ケミコン、エプソントヨコムをピックアップしています。
【メリルリンチ証券】
鉄鋼セクターのレポートをリリース。09年3月期は鉄鉱石、原料炭の高騰から大
幅なコスト増が懸念されるものの、原料高騰を吸収するだけの国内ひも付き価格
値上げは可能と指摘。輸出市況の上昇、在庫評価益の発生から09年3月期の
高炉5社の業績は堅調と解説。来年前半に市況の底をつけるか需給の改善が確
認され、株価は上昇に向かうと予想しています。
【ドイツ証券】
ストラテジーでは海運、商社、鉄鋼、機械セクターがTOPIXアンダーパフォームして
おり、まだ売り圧力が残っている印象が強いと指摘。ただ、株価バリュエーション面
から下値余地は次第に限られてきているため、米国が利下げに踏み切った場合8
月のリバウンド局面と同様、市場平均を大きく上回るリバウンドが期待できる銘柄
も少なくないとコメントしています。
【東海東京調査センター】
NYダウは今年高値から11月21日時点で下落率9.6%となり、8月のサブプライムシ
ョック時の下落率の8.2%を上回っていると指摘。11月21日にOECDがサブプライム
関連の損失は最大3000億ドルとの試算を発表したものの、まだ悪材料発表は続
くとの見解。日本株は予想PERや配当利回り水準、PBRなどから割安圏にあるの
で、目先は自律反発を想定したいが、米国などの外部環境に不透明感があり、
景気ディフェンシブセクターが注目されやすいと解説。個別では日医工とティラドを
紹介しています。