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アナリストレポート拾い読み(11月15日)
【野村證券】
不動産会社の株価は保有する不動産の価格変動と連動する傾向にあるもの
の、最近では不動産価格は収益還元法で求めることが多くなったため、金融市
場の非常に受けやすくなっていると指摘。同證券では、当面の業績は良好な状
況が続くが増益率は緩やかと分析。今後、業績が加速して改善していかない限
り、不動産会社の株価はボックス圏での動きを予想しています。
【ゴールドマンサックス証券】
ポートフォリオ戦略では、通期の会社計画の経常利益見通しは前年比5%増か
ら8.2%増に上方修正されていて、予想PERが15.4倍に低下したことを指摘。PB
R1.5倍も米国の2.9倍、欧州の2.1倍、アジアの2.4倍に比べて低く、株価が簿価を
下回っている東証1部銘柄の比率は42%に上昇し、2003年以来最高水準と解
説。同証券ではポジティブリビジョン銘柄として日本ケミコン、日立建機、NTT デ
ータ、ブリヂストン、グローリー、住友ゴム、三井不動産をピックアップしています。
【メリルリンチ証券】
ファンドマネージャー調査11月号では、日本株をアンダーウエイトしている世界の
投資家が10月の38%から47%と大幅に増え、2003年6月49%以来の高水準に
なったと指摘。日本株をオーバーウエイトしている投資家は30%から21%に減少
し、今後日本株を減らすという投資家は、増やす投資家と同数の16%だったと解
説。今後1年間の世界経済への見方は若干改善したものの、日本経済への見
方は大幅に悪化したもようです。
【日興シティ証券】
小売セクターのレポートをリリース。同証券では、従来の閉塞感漂う状況から脱
却し、投資機会を探る局面に入りつつあると指摘。百貨店を中心とした一部の
小売企業では業績のアップサイドポテンシャルが高まりつつあり、百貨店株は業績
上ぶれ期待に加え、ダブルメリット(=異常暖冬の反動+厳冬特需)による売上
増大が株価好反応をもたらすと予想しています。
【新光証券】
来年1月の日興コーディアルG上場廃止に伴い、補充銘柄を予想。SBIホールデ
ィングス、カブドットコム証券、マネックスビーンズHD、ほくほくFG、松井証券、みず
ほインベスターズ証券をピックアップしています。
【クレディスイス証券】
小売セクターのレポートをリリース。。個人消費の伸び悩み、過当競争状態継続、
全般的な業況軟調とバリュエーションの割安感不足があり、セクター全体は強気
には転じ難いと解説。サブセクターでは衣料専門店を「やや強気」から「中立」へ、
家具・ホームファッションを「やや強気」から「中立」へ、自動車用品 を「やや弱気」
から「弱気」へ引き下げ、家電量販店を「中立」から「強気」に引き上げ。注目して
いる銘柄としてニトリ、良品計画、ケーズHD、高島屋、ヤマダ電機、コメリ、ゼビオ、
ファミリーマートを紹介しています。